まさかの数勝負!?
俺がチームチェンジを言うとみんなが少し悩んだ。
いや、だって頭脳と指揮、運動対無能と可愛さとストーカーのチームだよ?負けるよ!負けちゃうよ!可愛さを守りたくなっちゃうよ!
「じゃあ、秋ちゃんと飯田さんを変える?」
「秋はやらん。泉と飯田さんをチェンジ」
桜が一番最初に提案を却下する。
てか、桜がこっち来い。
「えー。私はりゅー君と同じがいい」
えー。俺は泉と別がいい。
「しかし、俺と秋は離れられない運命にある。よって泉。……チェンジだ」
「格好つけながら言わないで。あっ、飯田さんと交代します」
「あきー!?」
やだよー。俺から離れないでよー。
秋が俺から離れたら誰が秋を守ってくれるんだよ!
桜が守ってくれるな……。俺よりも確実に……。
その運動神経を少しで良いからください!
「じゃあ、こうしませんか?桜対他の全員」
「それだ!さすが豊美さんですね。ナイスアイデアです!」
そうだ!桜が最強過ぎるから、桜を一人にして、残りの五人で叩き潰す。
これは…………勝つる!
ふぁふぁふぁ!貴様などいらん!質より量だ!
「桜も別に良いよー。全員でかかっておいで」
挑発的な笑みを見せながら、桜も賛成の意見を出した。
「真ん中に竜。それを中心のして広がってください。一人で返そうとせず、誰かに繋げて下さい」
「い、板橋さんの、ボールのスピードはだいたい、時速100キロ……です。最初に、一上くんが狙われると思う……ので備えて下……さい。う、打つ角度は、ボールが来たら、言います……」
「……は、はい」
何だかよく分からんが、試合を続けよう。
てか、桜のボールのスピードは半端ないと思ってたが、100キロも出てたんだ……。
「とりゃー!」
桜のボールは宣言通りに俺に来た。俺はそれを上に上げる。
それを泉が拾い上げ、秋が桜のコートに返す。
「まだまだ!」
「ヘブンっ!」
またもや、俺に来たボールに直撃され、もれなく撃沈した。
そしてなぜか、英語で天国と言ってしまった。
うん?あれは天使か……?ブクブクぶくぶく…………。
「ちょっ、お兄ちゃん!」
「ぷぁ!」
どうやら天使に助けられたらしい。
マジで死によった……。
「くっ、次は勝つ!」
「ふふっ。負けないよ」
俺たちは勝負を再開する。
豊美さんだくじゃなく、皆テンション高いな。俺も含めて。
まぁ、楽しいから文句はないがな。
ふふふ……。見とけよ桜。いつでも数が最強って事を証明してやろうじゃねーか。
ちなみに、智也はまだ握手&サイン会。
もう、芸能界デビューしろよ。




