まさかの息苦しさ!?
俺と桜は二人で電車に乗り、泉や秋と来たデパートに行く。
「すぐに水着を見に行くか?」
「う、うん」
顔を赤くしてもじもじしながら頷く。
可愛い……。うん、可愛いよ、でもね、だったら俺に水着を買いに行くのを着いてこいって言うなよ!
俺だってな、結構恥ずかしいんだぞ!
俺たちは女性水着売り場に向かった。
で、着いた、着いたは良いのだが………
「居心地悪ぅ~」
想像以上に居心地が悪い。こんな所に長時間も居られ無いのに……
「ほぇ~、沢山の水着があるね」
「だな。女性って大変だな」
ビキニにワンピース、何て言うのか分からんフリフリの奴に、スクール水着型もあるし……水着の柄よりまずは水着の種類を決めないといけない。
男は一種類だし、柄も悪目立ちせずに、普通に着れるやつがあれば何でも良いんだけどな………。
「桜はどんな形の水着が良いんだ?」
「………。」
「…………。」
桜が何故か俺の目をじっと見るから見つめ返す。
「……分かんない」
「……そうか、じゃまずはそれを決めないとな」
「うん」
という事になった。
桜に似合いそうなのは……。
「桜の髪型はツインテールで身長は言うほど無い」
「そ、そうだね。急にどうしたの?」
スポーツは身長が高いほど有利と言うが、意外と桜って低身長なんだよな……。
我らが一年学年生徒会のメンバーの身長順は
豊美さん>俺>泉>智也≧桜>飯田さん
だからな。
智也もチビである。
俺の調べた結果では、背は高い方がモテるはずなのだが……。あまり関係は無いようだな。
「いや、桜にはどんな水着が似合うかなって思ってな。桜の特徴を再確認」
「そうなんだ……」
まぁ、あんまり気にするな。
「ちょいつり目である。アニメならツンデレの立場の顔だよな桜って。」
「うっさいわね。別にあたしがどんなんでも良いでしょっ!」
「おお!まさにツンデレだな」
桜は見た目は完璧なツンデレだが、心はそうでは無いからな……残念だ。
「今日の服も格好いい系だしな」
「可愛いのが似合わなかったから、仕方なくね……」
可愛いのが良かったんだ。
「で、胸はちんまり………。」
俺は桜に聞こえないように小声で言う。
「うん?」
「いや、何でもないぞ。とりあえず、露出度は少なめが良いと思うぞ」
「竜ちゃんってそういうの気にするんだ……。うん、分かった」
何をどう思ったのか知らないが、納得してくれて何よりだ。
だって、ねぇ、露出度高めなのに目立たないのは可哀想だしね!
「じゃあ、ワンピース型が良いな。あとはここから桜の好きな柄を選べ~」
「うん、分かった」
思ったより早く終わりそうで良かった。




