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まさかの俺がモテ期!?  作者: 笑恋 戦


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まさかの告白!?

高校生活も一ヶ月が過ぎてようやく新生活にも慣れてきた。

俺はいつも通り登校して、休み時間に軽く勉強をしていたのだが。

「勉強中に申し訳御座いません、一上君で御座いますよね。少し御話ししたい事がありましてお時間を頂戴して宜しいでしょうか」

急に凄い丁寧に話し掛けられた。

「はい?」

誰かと思って顔を上げてみると、クラス委員長の……えーと。誰だっけ?

本当に誰かでした。ごめんね全然クラスメイトの名前覚えれてないの。とりあえず委員長!って呼んでいい?眼鏡かけてないからダメ?そっか……。

「私はクラス委員長をしている襠田(まちだ 豊美(とよみと申します」

あーそうだそうだ襠田さんだ。難しい漢字で読み方を調べた覚えがある。

それで何の用だろう?提出物とかちゃんとやってますよ委員長さん。

「えっと……一上 (りゅう)です」

「はい、存じております。早速なのですが一上君に大切お話があり、本日の放課後少し教室に残っていてもらえませんでしょうか?休み時間だと少し時間が足りなく、またあまり他の人に聞かれたくない話題でして……」

あまり人に聞かれたくない大切なお話って……まさかの告白!?

いやいや落ち着け俺、勘違いは止めましょう。

そう自分に言い聞かせ、動揺を隠す様に尋ねる。

「話って何ですか?」

「先程も言いましたが、話しにくい内容なので放課後に言います」

あ、はい。すいません。

「……はい」

「では後ほど」

襠田さんはそのまま自分の席に戻って行った。

はっずかしい。全然動揺隠せてなかったんだが。でもふふふ、ついに告白されるのかもしれない!この俺にも好意をもってくれるような人が現れたかもしれないだ。勘違いはしてません。期待しているだけです。

「何ニヤ付いてるの?りゅー君」

「うわっ!」

考え事をしていると泉が急に後ろから声をかけてきた。

「何でも無いぞ、べべ別に」

怖すぎだろ、急に真後ろに立つなよ。しかも不気味に。

なんか泉の顔がどんどん不機嫌になっていく。理由は分からないけど、とりあえず逃げないと。

「な、何をしているんだ泉。授業が、ははっ始まるぞ」

あれ何でこんなに冷や汗が止まらないの?まだ夏じゃないはずなんだけどな。

「後で話は聞くねっ」

不機嫌な顔から笑顔に変わって席に戻って行った。目が笑ってなかった気がするけど、うん気のせいだな。



そして放課後になったのだが、泉は知らぬ間に教室から居なくなっていた。

何をしでかすか分からないから、しっかりと目で追っていたのだが急に消えた。なに怖いんだけど……。

外を見てみても泉の姿はない。じゃあもう学校から出て帰った訳でもないんだよな。いや確か今日は部活があるって言ってたな、ならもう部活に行ったってことか。とりあえず近くに居る訳じゃないなら良いとしよう。襠田さんからの話を邪魔されたくないだけだからな。よし

「何で部活に行かないの?りゅー君」

「ぎゃーーー!!」

居ないと思っていた泉真横に居た。

なんなの幽霊?お化け?どっちも一緒じゃねーか!じゃないわ!

「きゅ、急に出てくんなよ。心臓に悪いじゃねーか」

「あっそ。それで何してるの?早く部活行かないとでしょ」

凄い力で教室の外に出そうとしてく。泉ってこんなに力強かったのかと驚くほどの力だ。

泉がこうなったらもう逃げ道はないのと同然だ。少し怖いが素直に言うしかなさそうだ。

「襠田さんに話があるから教室に居るようにって言われているんだよ」

泉が止まった。急に力抜かれると逆に怖いんだが……。なに、どうしたのよ。

「襠田?あぁ、委員長だね。やってくる」

まって何をやるの?

俺は何処かに行こうとする泉を全力で引き留める。

さっきと立場逆になってるんだが気にしない。

だが全く力で勝てそうに無いので違う作戦に変更。

作戦は単純だ。泉が喜びそうな事で話を反らす。泉の頭も単純なので可能な作戦となっている。

「よし泉。今日部活が終わったら一緒に帰ろう」

「いいの!?やった!じゃあ部活頑張ってくるね!あと隠しても無意味だからね!」

「おう、行ってらっしゃい。……えなんて?」

泉は大はしゃぎで教室を出て行ったのだが、もしかして俺は脅威を後回しにしただけなのではないか……?帰り道が俺の最後かもしれません。結局逃げれはしないんですね……知ってました。

俺がこの後の恐怖に身を震わせていると、いつの間にか教室には俺と襠田さんの二人だけになっていた。

その状況を確認したのか、教室を見渡した襠田さんが立ち上がり俺の座っている所まで歩いてくる。

「お待たせしました。……大丈夫ですか?」

「あ、大丈夫です」

俺は心を落ち着けて冷や汗を拭う。

「それでは一上君、大切なお話があります」

俺は唾を飲んだ。

もしかしたら喉の音が聞こえたんじゃないかと思うほど教室は静寂に包まれていた。

「実は一上君にですね……」

何でそんなに溜めるの?めっちゃ緊張した顔してるし。

まさか本当に告白?

いやいやだから勘違いは止めろって、どうせ痛い目に会うんだから。

「俺に……?」


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