まさかの明るさ!?
「私のダーリンはりゅー君だけだもん!」
まだ言ってる……。
「はいはい。てか、別に俺の事好きじゃないだろ?俺とお前はただの幼馴染み。好きじゃない人をダーリンって呼ぶな」
「いや!私はりゅー君の事はす、す、す、もう何でも良いじゃん!」
結局、こいつは何を言いたいんだ?
『 Akari がグループに参加しました。』
「あっ、どうやら飯田さんがグループに入ったようですよ」
俺たちがギャーギャー言っている間に携帯を睨み付けていた豊美さんが顔をあげて言う。
俺と泉は自分の携帯を取り、見る。
Akari『こんにちは!』
明るっ!?
名前はまあ、普通だし、キャラが普通って言うか、いつものおどおど感がない。
例えるなら、変お化け屋敷と同じ感じだ。
トヨミミ『こんにちは。』
龍『こんにちは?』
うーん、いまいち、飯田さんとの距離が掴みにくい。
Akari『え?何で疑問系なんですか?普通によう!とかで大丈夫ですよう!』
誰こいつ?
あ、あの……。
の飯田さんが消えた!
いずみん『やっほ!あかりん。』
Akari『やっほ!いずみん。』
うんまぁ、人見知りなだけだしな。
目の前に人が居なかったら大丈夫なのだろう。
「あとは桜だけですね。」
豊美さんが俺を見ながら言う。
「そうですね。桜はいつぐらいに来るでしょうか?」
「分かりません。しかし、今日は何も用事は無かったと思いますが。」
飯田さんは泉に任せて、俺たちは考えあう。
「そうですか。だったらしばらくしたら来るんじゃないですか?」
「そうですね。ではもう少し待ちましょうか。」
「はい。」
無意識に手がカップを探していた。
「あっ、私紅茶淹れて来ますね。」
豊美さんはそう言い、立ち上がった。
コンコン
控えめなノックが聞こえた後にメイドさんが入ってきた。
「紅茶をお持ちしました。紅茶と一緒にこれもどうぞ。では、失礼しました」
どうやら、豊美さんより先にメイドさんが準備しててくれたようだ。
メイドさんが出ていったと同時に豊美さんが座る。
「あはは…。どうやら準備してたようですね。」
「そうですね。襠田家のメイドは凄いですね」
まあ、ほかの家系のメイドを知っている訳ではないがな。
『 超天才美少女 がグループに参加しました。』
超天才美少女『やっほー!桜だよ!』
どうやら、桜がグループに入ったようだ。
トヨミミ『その名前はダサいですよ。』
龍『頭の悪い奴の名前だ………。』
いずみん『ぶっ!変な名前だね!』
Akari『その名前はやめた方が良いよ!』
モテ猿『だれ?』
いつの間にか戻っていた智也を含め、全員にボロカス言われる桜である。
超天才美少女『名前ダサいって、豊美には言われたくない。てか、モテ猿さんがだれ?』
モテ猿『砂川だよ!』
超天才美少女『そうなんだ……。』
トヨミミ『何ですって?』
超天才美少女『何でもありません!名前変えてきます!』
文字からでも分かる、豊美さんの殺気で桜が急いで、名前を変えに行った。




