まさかの最終決戦後!?
いずみん『やっほー!いずみんだよ♪』
龍『……。』
いずみん『お!その龍って人がりゅー君だね?』
龍『………。』
いずみん『うんうん。あれ?グループに居るのはりゅー君だけ?』
龍『…………。』
トヨミミ『私も居ますよ。』
いずみん『だよね!二人で豊美ちゃんの家に居るのにりゅー君しかメールしないのは変だもんね。』
「「………。」」
え、何こいつ、怖い!
お前の情報力の方が変な気がするんだが。
いずみん『今も、家に居るんでしょ?』
「「………。」」
いずみん『何でメイドちゃん達を使って私を追い払うの?』
「「…………。」」
いずみん『もしかして嫌われてる?だったらグループから抜けるけど、もう二度と意地悪な招待状を送らないでね?じゃあ、二人で仲良くね。』
「「……………。」」
「あなた達!先ほどのお客様を連れてきて!」
「「「は、はい!」」」
外からメイドさん達の声がした。
豊美さんの緊急連絡用のメイドかな?
何それ、かっけ!
いや、今はそんな事を考えている場合ではないな。
メイドさん達の足音が遠くに行くにつれ、俺たちの顔が下がっていく。
「やっほー!いずみんだよ♪」
メールの時と同じ言葉で挨拶してくる泉。
「よう。」
「こんにちは。」
さて、最終決戦に負けた俺たちへの罰はどのようなものだろうか。
「二人とも……。二人だけで遊ぶなんて、珍しいね!」
どうやら泉は怒ってないらしい。
いや、怒っているな………。表情に出していないだけで。
「いや、学年生徒会の皆さんで海に行く計画を立てていて、それに副会長の竜と話し合ってただけでして……。」
「そっか。」
泉は納得してくれた様だが、何で俺が浮気をして、泉が豊美さん(うわきあいて)に質問してる様な感じになるの?
「で、何でお前が居るんだ?」
「えっと、マイダーリンが浮気をしたからかな?」
「ま、マ、イダーリン?」
豊美さんが聞いたこともない、異国の言葉を聞いたような表情をした。
「へー、お前に彼氏いたんだ。また今度紹介してよ。」
「え?りゅー君だよ?」
「りゅー君?俺の知ってるりゅーが付く名前の奴ってまさか、柳崎か!?」
「違うよ!てか、それ誰!?私が言ってるのはりゅー君だよ!一上竜!」
小学校の時のクラスメイトの名前だよ。
忘れんなよ酷いな。意外と柳沢と遊んだだろ!あれ?柳崎だっけ?まぁ、何でもいいや。
「はあ?俺はお前と付き合っていない。付き合いたいとも思わない。」
「酷いよ!りゅー君!」
僕は何も知りません。
君の妄想に僕を巻き込まないでください。
「あっ、ああ。なるほど。森川さんの思い込みでしたか。」
「はい。泉の思い込みです」
「違うよ~!」
違うのだったら、俺は今すぐにお前と別れるから。




