まさかのユーザーネーム!?
インストール完了。
携帯にそのような通達が来て、アプリを開く。
「登録出来ました」
「なら、設定だけですね。私がしましょうか?」
「いえ、結構です。」
あまり人に携帯を触られたくない。
履歴が見られたくない訳じゃないよ。普通に恐いだけ。
特に、俺の知らない間に携帯を触った豊美さんと泉に。
「そうですか。なら、設定が終わったら教えて下さい。私を登録してもらって、そこから皆さんを紹介しますので。」
「分かりました。」
誕生日、性別等を打ち込む。
「ユーザーネームって本名でも良いんですか?」
「はい、大丈夫です。勿論偽名でも大丈夫ですが。まあ、ユーザーネームはいつでも変える事が出来るので今は普通に『竜』で良いんじゃないですか?」
「分かりました。そうします」
俺はユーザーネームを『龍』にした。
登録完了
「登録出来ましたよ。」
「じゃあ、私のアカウントを送りますね。竜はアカウント受信をして下さい」
豊美さんに言われた通りにアカウント受信を見つけ、受信を開始する。
しばらくすると『トヨミミ』という名前の人が受信された。
「これが豊美さん?」
「はい、私は名前をトヨミミにしてますので。変ですか?」
「あ……別に。」
変です!
てか、豊美さんのキャラに合わないです!
「じゃあ、私にメールを送ってください。それで私も竜のアカウントを手に入れる事ができます。」
「了解です。」
早速豊美さんにメールしてみる
『テストメール!』
これで、よしっ!
「って、何で普通にメールするんですか!アプリの方でメールしてくださいよ!」
あれ?いつもと同じようにメールしたダメなのか?
「もう良いです!今度はアカウント受信じゃなく送信にして下さい」
アカウント受信の横にあったアカウント送信をして、しばらくしたら完了と出た。
「あれ?名前打ち間違えてますよ?難しい方の竜になってます。」
「ああ、それはわざと何で大丈夫です」
俺は漢字では『竜』より『龍』の方が好きなのである。
だって、こっちの方がかっこいいじゃん?
「そうですか。とりあえず、グループ招待を送ったので入ってください。同じ招待状を残りの四人に送っときますので。」
確かに豊美さんからメールが届いていて、『「浅見高校 学年生徒会」のグループに招待します』と書かれていた。
「秋は入れるんですか?」
「いえ、生徒会の仕事の話をするのにも使うので秋さんへの報告は兄の竜がお願いします」
「そうですか……。わかりました」
残念である。




