まさかの幼馴染系!?
「りゅー君、どんな本がオススメ?」
そうだな~、泉の性格から考えて小説のジャンルは
「恋愛系はどうだ?」
「りゅー君は読むの?」
「たまにな。俺は色々なジャンルを読むから、これといって好きなジャンルは決めてないんだ」
推理も、日常系も非科学的なのもな。
ホラーは少し苦手かな?何と言うか読みにくい
「うーん。恋愛は好きだしな・・・。うん、一度見てみる」
「一応、探すのを手伝う。秋は買いたかった本を探しててくれ。ナンパには・・・」
「はいはい。気を付けます」
ならよし。
「泉はどんな恋愛が良い?禁断の恋とか、ハーレム系とか。禁断系ならロミジュリだな」
一度読んだが、やはり名作だった。
まあ、有名すぎて話の流れが簡単にわかり、ネタバレが激しいがな。
「うーん。幼馴染系?」
幼馴染系か・・・。
「それなら、『俺〇彼女と幼なじみが修羅場すぎる』がオススメかな?」
「うん?幼なじみが彼女じゃないの?」
「うん。彼女は全くの別人」
「なら却下」
「そ、そうか・・・。」
どうやら、幼なじみが彼女ではないといけないらしい。
「ならば、『桜旅』はどうだ?今日、秋と一緒に映画を見たが面白かったぞ」
「それは幼馴染系じゃない」
「知ってたか・・・。」
まあ、映画になったんだから知ってて当然か
「じゃあ、この前深夜放送されてた『僕が恋したのは幼馴染』はどうだ?」
「お、面白そうだね。どんな話?」
おっ、食いついたな。
てか、意外と泉って幼馴染系が好きなんだな。
「えーとだな。主人公は幼馴染のことが大好きなんだ、で————」
「それにする!」
「お、おう。そうか・・・。」
え、まだ全然話の内容を話していないがいいのか?
「それだったら、えーと、これだな」
俺は『俺が恋したのは幼馴染』を手に取り、泉に渡す
「あれ?この主人公どことなくりゅー君に似てるね」
「そうか?」
秋にも言われた気がするが、俺はそんなに似ていない気がする。
「とりあえず、今日は一巻だけにしておけ、面白かったらまた買ったらいい」
「はーい」
泉は俺恋を大切そうに持ち、俺の隣を歩く
「そういえば、秋はどこにいるんだろう?」
俺は周りを見ながらつぶやく
まあ、ここの店は大きいからここに居るとは限らないが
「あっ、秋ちゃんいたよ」
「どこ・・・あれって・・・。」
秋が居たのはBLコーナー・・・。
何で秋がBLコーナーに居るんだ?
まさかの赤〇(妹)化になってしまったのか?
お兄ちゃんはそんなの嫌だぞ。
「あれ?行かなくて良いの?」
「ちょっと待て。こっちから行く」
今、秋が居る所から見えない場所に向かい、秋の方に近づく




