まさかのツンデレ!?
「わー、秋ちゃんこの服似合うねー」
「そうですか?あっ、泉さんもその服似合いますよ」
「えへへ、そう?可愛い?」
「はい。ねぇ、お兄ちゃん」
「うん?あ、ああ。可愛いと思うぞ」
「えへへ、じゃあ買おっかな?」
二人は試着室で色々な服を見せ合っては、違う服を着て、見せ合い、着て……。
その繰り返しである。
「じゃあ、次の服ね」
「わかりました」
二人はまた試着室に入って行く
「暇だ~。」
この二人は……いや、泉を無視してどっかに行きたいが、拒否された。
『じゃあ、俺は本屋でも行っとくから、終わったらメールして』
と言って、何処かに行こうとしたら
『はぁ?りゅー君は私たちの服が似合っているかとか見ないと駄目でしょ?』
駄目なのか?
『泉さんが言ってるから、ここに居て?』
『はい!居ま……。ゴホッゴホッ!しかしな、俺も暇なんだ』
ふー、危なかったぜ~
もう少しで居ると言ってしまう所だった
『ふーん。今、言って良いんだ』
『お兄ちゃんが私と二人だけで家に居たときに何をしたか覚えてる?』
『えーと、ここで待ってるぞ?』
秋はどれの事を言っているか分からんが、秋には色々な事をしているのは事実だから大人しく言うことを聞いた方が身のためだ。
泉は多分写真の事だろう
その脅しに負けてる俺も俺だか、女子って怖いね
で、今は二人が着替え終わるのを待っている
てか、何で泉が居るの?
普通に馴染んで兄妹の輪に入ってきたよね?
てか、俺の居場所を突き止めた件はどうなったの?
「秋ちゃーん。着替え終わった?」
「はい。終わりました」
「じゃあ、いっせーので」
泉の掛け声で二人が出てくる
この二人は顔が良いから、何でも似合うな。
「わー、それも似合うね。秋ちゃんは可愛いから何でも似合うね」
俺が思った事と同じ事を言うな
「そんな事ないですよ。それに、泉さんも可愛いから何でも似合ってますよ」
そんな事は無い訳がない。
秋、お前は超可愛いから何でも似合う!
これは神様が証明した。
「どうかな?」
泉が意見を言えと、こちらに感想を求めてくる。
今は秋で癒されている所でしょうが!
「両方似合ってる。でも、泉はもっと明るい色の方が良いと思うぞ。秋は少し肌を出しすぎだ。だから、スカートはもう少し短くした方が良いと俺は思う。あと、柄はもう少し少なめで良いんじゃないか?少し派手過ぎると逆に悪い印象を俺はするな。だから、さっきお前らが着替えている間に見てきたけど、秋はこの服で、泉はこの服が良いと思うぞ。それなら肌も言うほど出ないし、それぞれの明るいイメージカラーで見た目もよし、派手過ぎなく地味過ぎないで良いと思うな。はい、これ。はー、何で俺がお前たちの服装を見ないと駄目なんだよ」
ホントめんどくさくて、暇である
「りゅー君は素直じゃないなぁ」
「ツンデレお兄ちゃん。キモい」
何か酷いことを言われた




