まさかの対処法!?
「あっ、お兄ちゃんおかえりー」
「ただいまー。疲れた……。」
「ちょっと覗いたけど、イチャイチャしすぎ。見てて気分が悪かった」
「見てたの!?ま、まあ泉と一緒に居た俺も気分が悪かった。」
秋とは違う意味でな
「そうなんだ。まぁ、良いや。はいこれ」
秋に何か白く分厚い紙を渡された
「なにこれ?」
「プリクラだよ。表を見たら分かるよ」
ああ、俺は裏を見ていたんだな。
俺はプリクラの表の方を見てみた。
「おお、けっこう良く撮れてるな。俺の目はこんなにデカくないし、肌は白くないけど。」
「そういうのは気にしない。」
プリクラって顔が変わるんだな。
てか、何か見ていて癒される
「あれ?泉さんは?」
今更かよ……。
「泉ならまだ落書きをしてる。落書きは私に任せてだってよ」
「へー、ドンマイだね」
「何が?」
「何でもない。」
うん?
秋はいったい何を言いたかったんだ?
「あと、ナンパは大丈夫だったか?」
「あー、一回あったけど大丈夫だったよ。少し威嚇したらそそくさと逃げってた」
おお、さすが秋だな。
「で、どんな風に威嚇したんだ?」
「気になる?」
「うん」
ゴクリと唾を飲み込む
「じゃあ、ねえねえ君。俺たちと遊ばない?って言って」
「わ、わかった。あれ?集団だったの?」
うわー、集団だと嫌なイメージしか出ないからな。
泉の時といい、桜の時といい。まあ、桜の時は自分の運動神経で蹴散らしたけどな。あいつに勝てる男は少ないと思われる。
絶対に男より強いと思う。
「うん。まあ、そこは気にしないで」
「りょーかい」
まあ、あまり追及するのも良くないからな。
「ねえ君。俺と遊びに行かない?」
「はぁ?何ですかあなた達。うざいんで消えてくれません?私が一人に見えますか?そうですか見えるんですか。なら良いです。私は兄と遊びに来ているんですけど、家の兄は暴走族の長をやってるんですね。まあ、名前は知りませんが。で、兄がシスコンでしてね。本当に困ってしまいますよ。今は私のために飲み物を買いに行ってるからすぐに帰って来てくれると思いますよ。ケンカしたいなら止めませんし、どうぞご自由に。まあ、兄がどれくらい強いか知りませんがまあ、三人ぐらいなら大丈夫でしょう。少し兄の強さも気になっていましたし……。とか、言っている間に消えてた」
「長いし、誰がシスコンだ!」
「お兄ちゃんが」
たしかに俺は秋のことは好きだが、シスコンとは言われたくない。
「ウグッ、ま、まあ良いそいつらが帰らなかったらどうしてたんだ?」
「お兄ちゃん。頑張れっ!」
「あのな~」
無茶を言うな。
「りゅー君、お待たせー。終わったよ」
泉がプリクラの落書きする所から出てきた。
 




