まさかの恐怖!?
とりあえずさっきの意味不明メールを無視してメールの続きを読む。
『三分前。
りゅー君のベッドの下は何にも無し!』
……。
二分後
『一分前。
デジカメがあったから見てみたけど……。
秋ちゃんしか写ってなかったよ。』
……………。
一分後
『じゃあ、見るからね』
………………脅しだよね?
三分後
『妹系が多いよ!
何で、何で幼なじみ系は無いのー!』
「そこ!?」
何で幼なじみ系を進めるんだよ
てか、本当に見やがったー!!
デジカメも見るんじゃねぇーよ!
「どうしたの?」
携帯をいじっている秋が顔を上げて聞いてくる
はぁ~。癒されるぅ~
「いや、何でもない。」
そう言い、俺はメールを読む。
『デジカメの写真を全削除して、私の自撮り写真に変えておいたから』
……何で!?
秋の画像は全部、違うところに保存しているから良いとして、何でお前が自撮りをする?
『もー!
本当に何処にいるの?』
二分後
『はぁ、もうアレしか無いよね』
アレ?
アレって何だ?アレって……。
『はあ~。
仕方ないね。
りゅー君のGPSで探すことにするよ』
GPS!?
それってアレだよな?
俺の居場所が分かる発信器みたいなやつだよな?
恐る恐る、次のメールを見てみると数分前に届いたメールだった。
「本当に居場所を突き止めやがった!」
いやいや、本当に俺の居場所を当てたんだけど。
えっ?本当にあるの?発信器。
「もう、他の人に迷惑だよ」
同じく携帯をいじっている秋が睨みながら怒る。
「なあ、デパートから出ようよ」
「え?何、いきなり?」
まあ、急に言われたら訳がわからないよな。
秋に何て言うか考えていたら、また受信音が鳴った。
ははは……。泉だ
『今、改札口を出ました。』
「一緒に逃げよっ!」
後少しで泉が来るー!!
「だから、何を言ってるの?」
ぐわっー!!
秋に何て説明したら良いのか分からず、頭を頭を掻く。
「ちょっと、垢が飛ぶからやめて」
「何気に酷いな!?」
あー!どうしたら良いのだよ!
この間にも泉は迫って来てるんだぞ!
そして、また受信音が鳴った。
『今、デパートの中に入ったよ。
あと、五分もしない間に行くからね』
こえー!!
何、あいつ!?
「と、とりあえず、そろそろ出るか」
「えっ、何で?まだ紅茶も飲めてないし。」
俺は全部飲みましたけど。
「てか、秋も熱さには強い方だろ。飲めない訳がない」
「うん、まあそうだけど。じゃあ、あと少し待って」
「何分だ?」
「うーん、二分?」
「うっ、分かった。」
結構ギリギリだな。
とりあえず、急いだら逃げれそうだな。
そして受信音が鳴る。
『えーと、デパートの三階にある、喫茶店で良いよね?』
場所まで把握されてるぅー!?
「ぷぁー、美味しかった。じゃあ、出る?」
「おう。会計してくる」
「ありがとー」
俺は急いで会計をすまし、入口から離れようとする
「次はどこ行く?」
「ゲーセンは?」
「うん、良いよ」
俺は急ぎ足でその場を離れる。
これで泉を巻けますように




