まさかの呪いのメール!?
「で、次はどこ行く?服屋?」
「服屋さんに行ったら、嫌な予感しかしなくなったから、行かない。」
そうか、それは残念だ。
「うん?メールと着信ありだな」
映画を見ていた時にはマナーモードにしていたから、気付かなかったが、誰かからメールと電話があったらしい。
「とりあえず、どっかでお茶しに行かない?」
「言い方が、ナンパ……。うん、まあ良いよ」
俺たちは美味しそうな紅茶が飲める場所を見つけて、入る
「俺は紅茶のストレートのホットで。秋もそれでいいか?」
「うん」
「じゃあ、それを2つで」
「かしこまりました」
店員さんは一礼して、店の奥へと消えていく。
あと、紅茶に砂糖を入れる事や、アイスで飲むのはご法度である。
何故なら、その紅茶自体の味、風味が損なわれるからだ!
「そういえばお兄ちゃん。メール、見なくて良いの?」
「ああ、そうだったな。」
俺はメールを確かめるため、携帯を取り出す
「って、メール19着信13!?」
見ていると、あり得ない数に驚く。
「えー、何それ。怖くない?お兄ちゃんが」
「最後の一言は余計だよ!?」
俺は恐る恐る、メール、電話をしてきた人を調べる。
「って、泉かよ。」
その主はよく知った奴だった。
「あー、泉さんか。納得」
納得すんのかよ……。
とりあえず、メールを上からチェックしようとするが、何か怖いので下からチェックする。
『やっほー。
今日、私暇なんだけど、遊べる?(-ω-)』
七分後
『あれ?
返信が来ないなぁ?(-_-#)』
5分後
『もしかして、寝てる?
起こしに行こうか?』
6分後
『家にも携帯にも電話したけど、出ないな。
何かあったの?りゅー君』
3分後
『今から家に行くね』
1分後
『今、家を出ました。』
2分後
『今、りゅー君と私の家の間にあるお菓子屋を通りました。』
2分後
『今、りゅー君の家の前にいます』
2分後
『今、りゅー君の部屋の前にいます』
2分後
『あれ?
りゅー君が居ない。
どこ行ったの?』
……。
……………。
「………。勝手に人の部屋に入ってんじゃねぇーよ!てか、こえーよ」
読んでいる時に受け取った紅茶を揺らしながらツッコム
泉が俺の家に入れるのは知ってる。
だけど、普通に入り過ぎだろ!
てか、何かこんなメールが送られてくる怖い話を聞いた事があるのだが……。
「ちょっと、危ないよ」
「あ、ああ。すまん」
俺は軽く秋に謝り、その後のメールを読む
『五分以内にメール送らないと、辞書の裏を見ちゃうから』
ほへ?
「や、やめろー!」
いやいや、あいつは一体と何を考えているんだ?
「だから、危ないって」
「いや、でもな…。」
秋に分かってもらおうと、メールの事を言おうとした瞬間にメールが来た。
送り主はもちろん泉だ。
『へー、秋ちゃんとデパートに行っているんだ。
良いなぁ~。楽しそうだなぁ~。
あっ、今、電車に乗りました。』
ほへ?
 




