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まさかの俺がモテ期!?  作者: 笑恋 戦


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まさかの結末!?

『確かに千奈ちなはお兄ちゃんの事も好き。だけど!やっぱり薙速ちはやくんが良いの!』

『すまん、新城あらぎ!お前には悪いと思っている。だけど!俺は千奈ちゃんのことが好きなんだ!許してくれ……。』

『お願いお兄ちゃん!』

『無理だ……。俺はな、妹と分かっていてもお前の事が大好きだ!家族じゃない、一人の女として!』

『駄目だよ……。だって、千奈たちは兄妹だよ?いくら好きでも駄目なんだよ!』

『分かっている。それは一番俺が分かっている。」

『だったら!』

『無理だ……。それでも俺は自分の気持ちが抑えられない。だって、好きなんだよ。好きなんだよー!」

『すまん、すまん。俺もお前も親友だ、これ以上お前を傷つけたくない。千奈ちゃんは俺が必ず幸せにする。だから、お願いだ……。』

『だったら、俺は!薙速、お前とのとの親友をやめる!』

『何だと……。お前、本気で言っているのか?』

『ああ、取り返しの付かない事を言っているってな。』

『そうだ、俺とお前は何年間の付き合いだと思っているんだ?』

『小学校からだ、だからお前も俺がどれだけ千奈を愛しているか知っているだろ!』

『ああ、だけど許してくれ!』

『お願いお兄ちゃん!』

『新城!』

『お兄ちゃん!』

『無理なんだよぉーー!!』

二人は田村たむら新城の絶叫のような声を聞き、部屋を飛び出した。

二人で、親にも友達にも誰にも気付かれず、知れない場所に逃げようと……。



「……っ」

俺は映画館から出て、秋と二人で近くの椅子に座った。

「どうだった?」

「ああ、泣いた……。でも、終わりが……。」

てか、これ。主人公お兄ちゃんじゃね?

「ああ、うん。まだ連載しているからね。」

そうだろうな。こんな終わり方で完璧なENDな訳がないし。

「違うんだ。最後のお兄ちゃんが妹と親友から逃げられてしまう場面。お兄ちゃんが可哀想だよぉ」

俺が秋と智也が一緒に俺から逃げたとなると俺は絶対に自殺をするだろう。

「なあ、家に帰ったら本を貸してくれるか?」

「うん。ちゃんと読んでね」

「当たり前だろ……。」

お前の結末をしっかり見るからな、新城!

あと、お兄ちゃんの気持ちを分かってやれよ、千奈。

お前だけは許さんからな、薙速……。

とりあえず、ええ話やぁ。


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