まさかの映画!?
「とりあえずどこ行く?」
「んー?適当に歩いて決める」
予定なしか。
「どうだ、映画でも見るか。見たい映画があるなら見ようぜ」
秋と一緒に映画……。ぐふふふ
「何か怖いから嫌。」
「あっ、いや。怪しくないよ」
「余計に怪しい。」
ちくしょう!
「見たい映画が無いのか?」
だがしかし、わたしは諦めない!
「あるは、あるけど……」
ふっ、隙を見せたな!
「だったら、見ようぜ。勿論、金は俺が払うし。ちなみに何が見たいんだ?」
「えっとね『桜旅』が見たいの」
おう、少女漫画の実写番か。
今どきの女子中学生だな。
「あれ?まさか、俳優目的じゃ?」
「違うよ!家にも漫画は全冊あるし、アニメ版も見に行ったよ!」
「そうか。だけど、アニメの実写って面白くないぞ?」
俺が好きなアニメが実写化されて見てみたら、適当すぎてキレた覚えがある。
「でも見たいの!」
まあ、いっか。
俺の目的は済んだし。
一言も見るとは言ってないが、見ることを前提に話し、知らぬ間に見ることにする。
この作戦の名は『見に行くなんて言ってなかったのにぃ~』である!
ダサいな。うん
「じゃあ、行くか」
「うん」
はっ!
作戦成功!
「何か変な気がするけどまあ、いっか」
何かバレそうになったけど、どうにか助かったな。
「まあ、何かあっても兄妹何だし大丈夫だよ。」
「とか言いながらキスしないでね」
「お前も何とか言いながら○妹好きだよな」
普通に俺○ネタを使ってるよな。
「お兄ちゃんが無理やり読ましたんでしょ!」
「途中から、勝手に取って読んでいたけどな」
「ぐっ……」
フフフ、私の勝ちだ!
「まあ、キスはしないと思うから大丈夫だよ。」
「思うだけじゃなくて、止めてね!」
「はいはい。キスはしません」
キスはしなかったら良いんだろ
「キス以外もやめて!」
「何の事を言っているか分からんが、兄妹だから良いだろ」
「それを言ったら何でもやって良い訳じゃないから!」
ふっ、ツンデレさんだな。
「そんな秋も。か・わ・良・い!」
「映画行かないよ?」
「すいませんでしたー!」
その脅しはひどいよー
「まあ、早く行くよ」
「はーい」
映画を行った後は何をしよーかな?
あぁ!秋と一緒に居れるだけで幸せ!
俺と秋は、そのまま映画館に向かう。
「あっ、これだよ、これ!」
秋が映画のポスターを見ながらテンションが上がっている。
「チケット買ってくる」
「行ってらっしゃーい!」
まあ、嬉しそうで何よりだな。




