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まさかの俺がモテ期!?  作者: 笑恋 戦


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まさかの忘れ物!?

嬉しいだった。俺も泉の事が好きだと言ってくれた。

その場で飛び跳ねてしまいそうになるほど嬉しかった。

でもりゅー君は

「好きなんて当たり前だろ。まず好きでも無い奴と遊んだりしないし」

意味が分からなかった。よく遊んでいるからこの人の事が好き。あんまり遊ばないからこの人は好きではない。

そんなよくある感情で言った訳じゃない。けど、どう違うかって聞かれたら分からない。

ただ分かったのはりゅー君は私を恋愛としてではなく友達としての好きだと。

だから、私はりゅー君に恋愛として私の事が好きか聞き直した。

「分からん。何でそんな事聞く?」

「……ううん何でもない」

私は出来るだけの笑顔でそう言い、それ以上は何も聞かなかった。

そうしていくうちにりゅー君は変わりだした。

モテたいと言い出した。まるで何かを探すかのように。

女の子に好かれるにはどうするのが良いかと、私に聞いてきたのだ。

悔しかった、ここにいる私を見てくれていなくて。

だからこそ絶対にりゅー君を諦めない事を決意した。りゅー君にこの愛おしい感情を知ってもらうと決めた。

さっそく私はりゅー君にアピールを始めた。分かりやすく好意を見せたが、まだ駄目だった。

他の友達は、分かり易すぎと言われたのに、りゅー君は分かってくれない。

いや、分かっているかもしれない。

ただ、逃げているのかもしれない。

それでも絶対にりゅー君にこの気持ちを思い知らしてやる。

いくら分かってくれなくても私はりゅー君が好きでたまらなく愛しているのだから。




りゅー君を待っている間に昔のことを思い出していた。

今日もずっとりゅー君にアピールしてるんだけど中々に手強い。でも好きだ。

よし、せっかくなのでこの下着を着てみようと思う。

下着の写真も撮って、それを見せながら今着てるんだよーってからかってやるんだ。

思い立ったが吉日だ、さっそくトイレで着替えるとしよう。

「すいませんお姉さん外で大変な事になっているのですが、助けて頂けませんか?」

立ち上がると急に話かけられた。

その人は少し年上くらいのお兄さんで、何か困った様な表情をしている。

少し怪しいけど本当に困ってるようなら見捨てるのも申し訳なく思い、着いていく事にした。

スーパーまで遠いし少しぐらいなら離れていても大丈夫だろう。何かに巻き込まれたとしてもコレがあるし。

そのまま。その人について外に向かうと同じような人が2人来た。こっちを見てニヤニヤしている。

あー、やっぱり噓の方だったか。まぁいいや。

「どしたのですか?大変な事がって」

最初に声をかけてきた男が、ヘラヘラ笑い出す。

「それ、嘘。ごめん。変わりに何か奢るよ?」

ナンパだった、面倒くさい。手口がほぼ誘拐だろ気持ち悪い。嫌な記憶まで蘇ってくる。

「すいません、人を待たせているので」

立ち去ろうとした、私だったが男の人に腕を掴まれた。キモイキモイ触ってくんな。

「逃がさないよ」

そう言い、笑っていた。もういいかな。

ポケットにある物を取り出そうとすると携帯が鳴った。

ありゅー君だ。もしかして心配して電話をしてくれたのかな。

「あの、電話に出ても良いですか?」

男は首を縦に振った。

あ、良いんだ。じゃあ遠慮なく電話させて頂きます。

「ありがとうござ」

「駄目~」

出ようと携帯を耳に近づけようとすると、それを奪われた。

その間に電話は切れてしまった。

は、なんだこいつマジでもう我慢しないぞ。

「あの、待っている人が居るので」

「駄目だよ」

腕を振りほどこうとしても離してくれない。

しまった、しかもまだ捕まっていない方の腕もさっきの電話のタイミングでもう1人に掴まれてしまい、自由が効かなくなってしまった。

どうしよ……こうなったら奥の手も使えない。

あれ、何だか怖くなって。い、いやそんなことはない。あの記憶だって幸せな記憶に塗替えたんだ。

怖くなんて……たす、助けてりゅー君。

「おい何してるんだお前ら!」


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