まさかの結果発表(後半)!?
「では、飯田さんの発表をしますね」
あっ、結局飯田さんからになるんだな。
地味に桜が拗ねているし。
まあ、気持ちは分かるが。
ドンマイだな!桜!
「飯田さんの点数は
国語 98点
数学 93点
理科 95点
社会 100点
英語 99点
計 485点
順位は見事一位です!
二位の点数は477点で圧倒的一位です!」
ま、マジか……。
さすがにここまで頭良いとは思ってなかった。
「やったね、あかりん!」
泉が飯田さんに飛びかる。
「う、うん…。良かった。あ、あの……、二位の人は誰か、分かり……ます、か?」
本当に嬉しいのか、唇の両端が少し上がっていた。
「ああ、はい。現生徒会長の弟の牧田君ですよ」
「やっぱり、ですか。あ、ありが、とう…ござい、ます」
「いえ、大丈夫ですよ」
それにしてもどうしてそんな事を気にしたのだろうか。
ま、それは置いとくとして、今は一番不安な桜のことを気にしないとな。
いや、聞くのが怖いのだが・・・。
「はあー、最後は桜だね。豊美教えて?」
「は、はいっ!えっと、本当に読まないと駄目?」
「あ、当たり前でしょ!」
うん、まあでも気持ちは分かるよ。豊美さんの。
その気持ちを分かってなくて、豊美さんに読ませるお前の気持ちが分からん。
一体全体、その自信はどこから出てくるものか教えていただきたい。
いや、教えなくていいから、帰って良いですか?
「お願いです桜、私には無理です!」
「何がよ、もうっ!竜ちゃんが豊美の代わりにのい読んで?」
断固拒否する!
「はいっ!じゃあ、あとはお願いします」
豊美さーん!!
俺に押し付けるんじゃありません!
と言う訳で
「はい、泉」
俺は豊美さんから渡されたプリントを泉に渡す
「りゅー君!?」
すまん、泉。
これには誰かの犠牲者は必用なんだ!
「何で桜のテスト結果が時限爆弾みたいな感じになっているの?」
「確かに爆弾ですね」
「だから何で!?」
「お前のない頭を使え。あ、いや無いから使えないか。ごめんな、桜」
「竜ちゃんまで!?」
だって、そんな爆弾怖いもん。
「はいっ!智也君」
「あっ、うん。じゃあ読むね」
ウェイ!?
智也・・・。まさかお前は勇者か!神か!
「ちょっと、待って下さい。心の準備を」
豊美さんはそう言い、深呼吸をし出した。
早く読みたがってる智也と、何の事か分かってない桜と、桜の本当の恐ろしさを知らないこの三人以外は豊美さんに倣って深呼吸をする。
まあ、俺と泉だけだがな。
よしっ!覚悟は出来た!何でも来やがれ!




