まさかの結果発表(中間)!?
「では、豊美さんの結果は
国語 78点
数学 83点
理科 74点
社会 69点
英語 72点
計 376点
学年順位は21位です」
おう、良い点数だが、この点で21位か……。
「順位は上がりましたが、目標の400点には届きませんでしたね」
豊美さんが少しショボくれている。
でも、良い点数だし、良い順位だとは思うけどな。
「わー、この点数でこの順位か。少し不安になってきたかも」
豊美さんの方を見ながら言う。
いや、不安になるのがおせーよ!
お前以外は全員、お前の事で不安と心配だったは!
「不安になるのが遅いよ?」
「う、うるさい!そんな平均的な点数のくせに!」
うん、挑発をした泉も悪いけど、まずはその平均的な点数を取れるように努力しようね。
「ふふ、それは私の点数に勝ってから言うべきだと思うよ~」
「うぐっ」
泉が論破して、桜が床に倒れる。
「じゃあ、次は俺の番な」
俺は先ほど、豊美さんに渡されたプリントを返す。
「あっ、いや!さ、桜が先が良い!」
えっ、嫌だけど……
「じゃあ、竜の発表をしますね」
「無視!?」
豊美さんもなかなかの悪やのぉ
「では、竜の点数は
国語 89点
数学 88点
理科 92点
社会 86点
英語 81点
計 431点
順位 5位ですね…」
お、おお!
今回はようやくベスト5に来た!
やははっ!
もう桜何てどーでも良い!
「何か失礼なこと考えてない?」
「うん?桜何てどうでも良いって思ったことか?」
「そんな事思ったの!?」
「悪い?」
「悪いよ!」
はははっ!
知らんな!
「じゃあ!帰るね!」
ふっふふーん♪
俺は扉に向かう。
秋に自慢して沢山甘えよーと!
「桜!」
「あっ、うん!」
まあ、いつも通り取り押さえられました。
「テンションが上がりすぎですよ。桜と飯田さんの発表をちゃんと聞いてからにしてください」
「あ、ああ。はい」
良いテスト結果だったらこうなるのは俺だけじゃないよね?
「それにしても、すごい点数だね。これれより高い点数が居るんだね…」
泉が遠い目をしている。
確かにベスト10に入るには400点は必ず必要だ。
「で、ほぼ一位の飯田さんはもちろんだけど、ほぼ最下位の板橋さんも楽しみだね。二人の差はどれぐらいとか」
不気味な笑顔を浮かべながら言う。
こいつって意外と性格悪いよな。
はっきり言って俺も気になるがな。
言わないけど。
「じゃあ、桜と飯田さんはどちらから発表しますか?」
「ふ、不安だから先が良い!」
「じゃあ、飯田さんからですね」
「何で!?」
この生徒会って性格が悪い奴らばっかだけど大丈夫か?
 




