まさかの結果発表(前半)!?
「では、最初は自分から!って言う人はいますか?」
「はい。まずは僕から聞くよ」
おお、智也からか。
最初は色々と不安だから真ん中ぐらいが良いんだよな。
で、最初か最後って言われるとどっちも嫌だけど、最後って言ってしまう。
俺だけか?
「では、砂川くんから。
国語 63点
数学 59点
理科 74点
社会 66点
英語 70点
計 332点です。」
豊美さんが紙をペラペラと捲りながら言う
うん、数学が60点に行ってないのが惜しいけど、まあいい感じだな。
「ちなみに、五教科と五計の平均点は?」
泉が手を上げながら聞く。
「ああ、そうでしたね。
国語は 57点
数学 52点
理科 47点
社会 55点
英語 41点
五計は 271点です」
まあ、いつもと同じぐらいかな。
でも、英語は低いな。
「良かった。平均点は行ってたね。」
「平均点は平均点だ。それより頭良いやつは山ほどいるからな。大学に行くなら高校のテストで過信するな。あと、順位は良いのか?」
「良いじゃん、別に。今は今なの。あっ、襠田さん順位教えて」
ぷくっーと頬を膨らませる智也。
仕草が女子ぽいよな
「そうでしたね。砂川君の順位は62位です」
ああ、50位には入ってないか。
「じゃあ、次は私ね~」
次は泉が手を上げる
「あっ、私が……。まぁ次で良いでしょう。」
何か豊美さんがぶつぶつ言ってる。
「森川さんは
国語 57点
数学 56点
理科 53点
社会 62点
英語 51点
計 279点
順位は 73位です」
やっぱり泉は平均点ぐらいだな。
「むー、いつもと変わらない~!」
思ったより低くて少し不機嫌のようだ。
「で、では!次は私で良いですか?」
本当は三番に俺が良かったが、次を俺にしてもらう事にしよう。
「ああ、はい。とうぞ」
「良いよ」
「は、はい……。」
まだ発表されてない俺を含めた三人が頷く。
「あ、ありがとうございます。えっと、竜読んでもらっても良いですか?」
豊美さんがプリントをこっちに向けながら言った。
確かに自分で読んで、自分で発表とか恥ずかしいしな。
出来たらある意味勇者だな。
「あっ、はい。大丈夫です」
俺は豊美さんからプリントを受け取り、豊美さんの結果が書いてある所を探す。
おお、情報が綺麗に分けられていて、とても読みやすいな。
豊美さんのお父さんは一体、どんな仕事をしているのだろうか。
「竜?早く、早く教えてください」
「あ、はい。ちょっと待ってください。えーと、あった」
豊美さんが少しテンション上がっているな。
俺は豊美さんの名前を見つけてそこの部分を豊美さんに習って読む。




