まさかの自信!?
俺と泉が学校に向かっていると、目の前には暗い見たことのある女の子が豊美さんと歩いていた。
あっ、ちなみに朝練が無い理由はテスト週間だからだ。
だったら、前の部活も無くせや!
俺は試合に出ないから、部活も出なくて良いだろ!
「あっ、竜ちゃーん!」
「おっと」
俺に気付いた桜が抱き付こうとするが、泉が毎回やってくる動きなので軽く避ける。
ちなみに今日も抱き付いて来ました。
後ろから急には避けれねぇよ。
てか、こいつらってホント似てるよな。
「うぅ、酷いよ竜ちゃん」
その後の台詞も似ている。
「豊美さん、こいつ何ですか?」
「無視!?」
それにも無視します。
「桜は今日のテストに気を落としているのですよ」
「あー、なるほど。よっと」
後ろから抱き付こうとする泉を避ける。
分かってるからね!
本当に怖いからやめて!
「うぅ、酷いよりゅー君」
そっくり!!
「とりあえず、学校に向かいましょうか。」
「ですね」
俺と豊美さんは二人を無視して学校に向かう
二人は立ち上がり急いで戻ってくる。
「で、二人はテストの自信は?」
「私は頑張って点数取りに行く!」
泉は手を上げて、大きな声で言う
「そうか、頑張れ。ただしお前には言ってない」
俺が聞いたのは豊美さんと桜だ
「うん!」
それを分かってないのか、元気よく返事をする
「私はぼちぼちですね。」
「どう思う?」
豊美さんは良いとして、桜は笑顔で言うな!
「あ、あはは…。どうなの?」
俺は恐る恐る聞く。
泉と豊美さんも冷や汗をかいている。
「さぁ?桜も分からないやぁ」
ヘラヘラした顔で言う桜。
はぁー。怖い
「そ、そうか。頑張れよ…」
「まかせて!」
任せられたいよ…。
「す、すいません。私職員室に行く用事があるので…」
豊美さんが逃げるように俺たちと別行動する。
あっ、そっちは職員室の方向と違う…
職員室に用事は無いんだね
「ほ、本当に頑張って」
「うん、大丈夫だよ?」
いつもは歪みあってる泉も心配している。
しかし、桜はなぜ心配しているのか分からない様子である。
「まずはテスト始める前は深呼吸だぞ」
「うん、分かった。」
「しっかり問題文を読んでね」
「ああ、うん」
「あと、あとは…」
「どうしたの?」
桜を本気で心配している俺たちに桜はそれに心配している。
いや、ホントに頑張ってね。
お願いだよ
「じゃあ、俺たちは…」
そう言い、俺と泉は教室の中に入って行った。
あっ、豊美さん……




