まさかの酔い!?
「うえ、気持ち悪い」
俺たちは室内ジェットコースターに乗り、今外に出て来たところである。
感想を単刀直入に言おう。酔った・・・。
恐怖って言うか、オープンカーならぬオープン新幹線だよ・・・。
ただ単に早いだけ。
怖いけど・・・。
「すいません、少し休憩を・・・。」
「うん、僕も・・・。」
「は、はい・・・。」
豊美さんと飯田さん、智也も多分酔っていると思う。
残りの泉と桜はすごい笑顔で顔がテカテカ輝いている。
何故だろう?
俺たちは近くにあったベンチに座る
「ふあー、気持ち悪~い」
お風呂に入った時の『ふあー、気持ち良ーい。』の逆で気持ち悪い・・・。
「えへへ、楽しかったー。」
「もう一回行こっ!」
「嫌だ!」
「嫌です!」
「それって、僕は抜いてるよね?五人でだよね?」
「・・・(フルフルと頭を振る)」
智也、お前自分だけ助かろうとすんなや
てか、お前らどこが楽しかったか言え。
「てか、お前ら俺にくっ付き過ぎだ」
はっきり言って当たってたぞ・・・。
まあ、そんな事を気にするほど俺の気力は残っていないがな。
片方(桜)は当たってたかは少しばかり不安だがな
「りゅー君ありがとうね」
「竜ちゃんありがとっ」
「何故お礼を言われるんだ・・・。」
しかし、追及できるほど気力は残っていない。
まあ、豊美さんたちも黙ってるし俺も・・・。
全員が無言になること約十分後
「そ、そろそろ行きましょうか」
豊美さんに言われ全員が起きる
「どこに行きますか?」
動くのは良いけど次の目的地が決まらないと動く気にならない。
「そうですね・・・。絶叫系に行きたくないので・・・。」
と、何があるか考える豊美さん。
「観覧車とかメリーゴーランドとか?」
智也が代わりに言ってくれようだ
「観覧車!」
泉が手を上げながら言う
「確かに観覧車ならゆっくり出来るし、近いからそれで良いかもな」
まあ、名前は怖いけど。
『目よ回れ!グルグル宇宙戦艦、大事故!』は全く宇宙戦艦は関係なかったがな。
「じゃあ、そうしましょうか・・・。」
豊美さんがOKを出したのでそうする事になった。
俺たちはゆっくり立ち上がり目的地の観覧車に向かうことになった。
泉は少しばかり嬉しそうだ。
さっきよりは楽になったがまだ気持ち悪いな・・・。
うっし、観覧車まで我慢、我慢。




