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聖剣に転生したんだけど  作者: たぬたろう
第一章 勇者が現れないんだけど
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第五話 女神様と大精霊が集まってるんだけど

*前回のあらすじ*


 皇帝さんとイリーナちゃんと仲良くお喋りしました。

 その日はいつもと違った。

 何が違うって?

 俺のとこに来ている奴らだ。

 そう・・・、今日俺のとこに来たのは・・・。


「はい、みんな集まってー。」

「あはは。女神様、人間のお母さんみたいー。」

「もう少し威厳を持って話して下さい、女神様。」

「はっはっはっ!集まってトレーニングでもするのですか?女神様よ!」

「zzz。」

「土、起きる、女神様、話、聞く。闇、話、する、女神様、御前。」

「・・・。」


 最初に話した準からお母様(女神様)、風の大精霊シルフ、水の大精霊ウンディーネ、火の大精霊イフリート、土の大精霊ノーム、光の大精霊アウラ、闇の大精霊シャドウ。

 まぁ、大精霊達のシルフだとかウンディーネの名前はだとかは俺が名付けた。

 しかし、本当に大精霊って奴らは人の話なんざ聞きゃしねぇ。

 シルフは馬鹿だし、ウンディーネは説教の様な事しか喋らねぇし、イフリートは脳筋過ぎて呆れるし、ノームはずっと寝てるし、アウラは片言で話すけどこっちの話聞く耳ねぇし、シャドウはお前なんか喋れよ。

 というかそもそもそいつら生み出したお母様がお母様だ。

 俺がお母様って言うとママって呼んでとか威厳皆無な発言しかしねぇし。

 本当に大丈夫かこの世界?

 こんな世界の守護者達でいいのか?え?

 俺なら裸足で逃げ出すぞ・・・。


「んで、お母様」

「ママって呼んで?」

「いやそれよ」

「ママって呼んで?」

「だか」

「ママって呼んで?」


 もうやだこのお母様・・・。

 食い気味にママって呼んでとかどうなの?

 あんた本当にこの世界創造した女神様なの?

 どこにでも居る、普通なお母さんじゃないの?

 威厳皆無じゃん、どうやって信仰保ってんの?

 そのズレた母性なの?

 男は信仰するかもしれないけど女はわかんないよ?

 というかこれでいいの?この世界?


「んで、ママ・・・。なんでここに集まってんの?」

「ん~、ちょっと会議しようと思ってね~。神界に大精霊や大地ちゃん来れないでしょ?」

「まぁそうだけど大精霊が人の話聞くとは思えないよ?特にシルフとノーム。」

「そういえば大地ちゃんは大精霊のみんなに名前付けてるのよね?ママも欲しいなぁ?」


 ホント大丈夫かこの世界・・・。

 確かにお母様には名前無いけどさ。

 創世の女神って名前だけどさ。

 なんでこんなにキラキラした目で見てくんのこの人・・・。

 きっと付けないとかいう選択肢は俺に無いんだろうな。

 はいかYESしか選択肢無いってどこのクソゲーだよ・・・。


「わかったよ。気分じゃなく、後日しっかりと考えてあげるから今はこの会議の説明して。」

「うふふ~。女神様に名前つけれるなんてすごい事よ大地ちゃん♪」

「いいから説明・・・。」

「は~い、今日の会議の内容はどうすれば大地ちゃんがもっと楽しく聖剣ライフを送れるかで~す♪」


 こんなゆるふわな脳内お花畑で大丈夫か?

 誰か一番良い女神様を頼むよ・・・。


「え~?大地楽しくないの~?」

「役目を与えられているのです。楽しい楽しく無いでなくその責務をしっかりと果たす事がですね・・・。」

「がっはっはっはっはっ!体を鍛える事ほど楽しい事は無いぞ大地!一緒にトレーニングをして体を鍛えるか!そうだ!ここをトレーニング場に改造するか!」

「zzz。」

「楽しい、理解、難しい。闇、意見、ある?」

「・・・。」


 やっぱシルフは馬鹿か・・・。

 ウンディーネはまだ続いてる説教やめてもうちょっと柔軟に考えて・・・。

 イフリートは脳筋の考え捨てろ、聖剣に鍛える体は存在しねぇ。

 ノームは起きろ、一年の内何日分起きてられるんだお前?

 シャドウはなんか喋れ、お前生まれてから一度でも喋ったことあんの?

 なんで大精霊ってここまで人の話聞かねぇんだよ・・・。

 誰かなんとかしてくれ・・・、というか異世界の大精霊とチェンジで。

 会話できる奴連れて来てくれ、大至急だ。


「お母s」

「マ・マ♪」

「・・・ママ、こいつらに聞くのが間違ってるとしか思えねぇよ。」

「まぁそれでも大精霊達は大地ちゃんの兄弟みたいなものじゃない。み~んなママの子よ?」


 いい加減この人は常識と理解を覚えて欲しい・・・。

 あぁ・・・ここに皇帝さんとイリーナちゃんが居なくて良かった。

 こんな脳内お花畑なママ(女神様)見られたら・・・って。


「ママ・・・。人の心のセリフ勝手に変えないでください。」

「だ~め♪お母様よりママって呼ばれた方が嬉しいわ~♪たとえ心の中でもね♪」


 もうやだ、誰かこのカオスなんとかして・・・。

 まぁここに皇帝さんとイリーナちゃんが居なくて良かったよ・・・。

 こんな子離れが全く出来ない駄目な母親みたいな女神様あの二人に見せたら・・・。


「ぬ?先客か聖剣殿?」

「聖剣様、そちらの方々はもしや・・・。」


 ・・・、来ちゃったよこの二人。

 あぁ、女神や大精霊に関して幻滅されるな。


「人の子ですね。私はあなた方が女神と呼ぶ存在。今日は我が息子である聖剣ネオガイアについて大精霊と話し合う為にやってまいりました。」

「おぉ、まさか女神様を拝見する事が出来るとは・・・。このセブレム・イスタリオ、身に余る光栄です。」

「お初にお目にかかります。セブレム・イスタリオの娘、イリーナ・イスタリオです。女神様の息子である聖剣様とは親しくさせて頂いております。聖剣様との謁見を許可していただき感謝の言葉もありません。」


 あれー?お母様性格変わってね?

 皇帝さんやイリーナちゃんはまぁ皇族だからこういう時、そういう態度出来るの知ってたけど・・・。

 お母様(女神様)は俺が生まれた時からずっとあんなだったからなぁ・・・。

 こういう威厳というか神々しさのある態度出来ないと思っていたよ・・・。

 親しみある女神様で通してるのかとずっと思っていた・・・。

 そして大精霊達は静かになって頭を垂れてる。

 お前らさっきの自由奔放な姿どうした?

 まるで城に仕える騎士みたいになってるぞ?

 ノームもいつの間にか起きてるし・・・。

 俺、異世界にでも飛んでたの?

 二人が来たことによって元の世界にでも戻ったの?


「して女神様。聖剣殿についてとはいかな案件でしょうか?これでも人を纏める立場にある者。もし我々にもお聞かせ願えるのであれば、微力を尽くし知恵を出したいと思います。」

「ありがとう人の子よ。聖剣ネオガイアは827年の間、聖剣としての役割の為にここで動けず封印して来ました。しかしこの子も私の愛しい息子、役割があるとは言えもう少し幸せになって欲しいと思っているのです。」

「そうですね。聖剣様から、私達が現れるまで会話の相手はレネゲード様だけだったと聞いております。難しい事かもしれませんがもう少し人が来れる環境を整えるのが一番かと。」

「そうであるなイリーナよ。ここから動かせないのは仕方のない事ではありますが、会話の相手が多ければ聖剣様も少しはその寂しさを減らせる事でしょう。」


 あぁ・・・、まともに会話出来る二人が居るって良いね・・・。

 まともな意見も出してくれるし・・・。

 この二人が友人で良かったわ・・・。


「まぁその案良いと思うんだけどさ。あんまここに人を入れたくは無いんだろ?」

「そうですね・・・。ここは霊気が満ちている唯一の場所。人が多く訪れればその霊気が薄れ、聖剣の封印が弱まりただ刺さってるだけになってしまうのです。」

「そんな理由があったのですか・・・。」

「俺も二人と同じ事言ったことあるんだよ。んで同じように却下された。」

「なら私が聖剣様の担い手になって冒険すれば!」

「「「却下(です)」」」


 おぉう、お母様と皇帝さんとハモっちまったよ。

 イリーナちゃんは俺の担い手になりたいといつも言っていたからなぁ・・・。

 その度に俺か皇帝さんかレネ爺の誰かに止められていた。

 なんで外に出たがっている俺が止めるかって?

 んなもん簡単だろ?

 平和なんだよこの異世界。

 300年前なら尻尾振って引き抜かれるが、今のこの時代じゃさすがにね。

 俺の力はオーバー過ぎるんだよ。

 剣としても超一流(お母様調べ)だし、魔法の腕前もエルフ顔負け。

 そりゃいくら長寿の種族が居てもお母様とレネ爺調べで、この世界の最高齢は200歳辺りらしい。

 あぁ大精霊除くな?

 どうも俺が作られたのとこの世界が生まれたのは同時期らしいし、それで原始人な生活してたというわけでもない。

 今は魔族とも友好関係だが昔は殺し合いしてたらしいし、知恵のあまりない魔獣なんて生物が時たま街などを襲う。

 そんな世界で俺みたいに800年近く生きれる生物なんてそうそう居ない。

 300年とは言え、ずっと魔法を鍛錬・研究していた俺に敵う魔法使いなどそうそう居ないだろう。

 魔法の属性にも相性あるらしいし。

 あぁ俺?全属性相性バッチリですが何か?

 レネ爺は土と火が得意だそうですよ?

 大精霊達はそれぞれ司る属性しか使えないそうだけど。

 この属性相性もチート能力だよねぇ。

 体も世界一らしいし。

 イリーナちゃんみたいな美少女も俺にぞっこんだし。

 これで動く肉体あったら転生チート無双で俺TUEEEEEEEだよホント。


 まぁその体が無いんですがね・・・・。

 ちなみに今イリーナちゃんは俺と意見が被った皇帝さんに説教受けていて、ママから慈愛の目で・・・って。


「だから心の声変えるのやめてくれよママ・・・。」

「いやよ♪」


 もうやだー!

 今回魔法の属性について話していたので軽く。


 属性はまぁ大精霊見ればわかるのですが六種類。

 火・水・土・風・光・闇です。

 火は土に強く、土は風に強く、風は水に強く、水は火に強い。

 これを四環とし、光は闇に強く、闇は光に強い。

 となっています。

 よくある属性図ですね。

 生物にも強い属性効果があり、それが魔法に対して影響します。

 ちなみに無機物にもそれが当てはまることが稀にありますが、基本無機物は無属性です。


 4日ごとに更新予定なので結構考えるの大変ですが一章はもう後二話です。

 死なない程度に頑張りますw

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