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夢の物語

作者: 三条さん

今日見た夢を加筆修正したものです。


もの書くのも始めてなので読みにくいとは思いますが、読んでいただけたら幸せです。

これは高1の冬、クラスのみんなとバスで日帰り旅行することになった時の話だ。


途中下車して数人と買い出しに出かけたが、自分がみんなの分をまとめて買っている時にバスが出発してしまう。


店員さんからも、そんなお金の使い方では彼女に振られてしまうというような言葉をかけられた。



仕方がないので、俺は学校に引き返した。


その日の夕方。


クラスメイト達が楽しそうな顔で話しながら帰ってきた。そして俺の顔を見るや、顔を背ける。



その一人が、

「なんで連絡も何もしないんだ!!食材がなくてみんな困ったんだぞ!

おい、なんとか言えよ!!」と叫んだ。


怒りたいのはこっちの方だろ。それに途中で気づいた人、もしくは最初から気づいていた人もいたはずだ。なんで自分が責められないといけないんだ。


このとき、頭の中で二択が浮かんだ。


間違いなく気づいていた。全員じゃないかもしれない。でも置いて行かれたのは事実だ。連絡だってすぐにしてくれれば良いのに、あえて連絡を誰もしようとはしなかった。もう誰も信じないという選択。


そしてもう一つは、もしこのことが事実だとしてもいつか和解できる。また笑って話せるんだとクラスの皆のことを信じるという選択。


俺が選んだのは


「なんで俺のせいみたいなことになってんの?そっちが連絡すれば良いだけの話じゃないか!!気づいてて連絡も何もしなかったっていうのはそういうことなんだろ?」


おそらく後者が正しいような気はしていた。しかし、どうしても許せなかった。自分の感情を抑えることができなかった。



「だから違うって!みんな本当に気づいてなかったんだよな?」


「…………」


クラスの皆は、全員静まり返っている。顔を伏せて言葉を発する者はいない。


「ほら見ろ!やっぱりみんな気づいて黙っていたんじゃないか。そんな人たちを信じて連絡なんかできる訳ないだろ!」


「それは……」


顔をしかめ、言葉に詰まる友達。いや、もう友達ではないのだ。彼ら全員とはもう交わることはない。


涙がこぼれ落ちそうになるのを必死にこらえ、口をキッときつく結び、俺はその場から逃げ出すように走りだした。


ただ前へ進み続けた。後ろを振り返ることはもうなかった。




気づけば俺は自室のベットにいた。どうやって帰ってきたのかも思い出すことはできない。枕が濡れていて、なんだか体が重い。目のあたりが少し痛かった。


不思議な脱力感の中、俺は天井をずっと見つめていた。





それももう二年前のことだ。



今日、俺はこの高校を卒業する。


皆との仲は依然として変わっていなかった。


俺はあの時、皆を信じていれば、乗り遅れてごめんと謝っておけば良かったのだろうか?




今となってはもう何も分からない。







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