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二人の世界  作者: Zero
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リキの世界

俺はリキ。俺には溺愛している彼女がいて、彼女の名はハナだ。

ハナはとても真面目で優しい性格をしている。

そんなハナとつい最近、同棲をし始めた。

俺たちはお互いに溺愛していて、よく周りから茶化される。

それでも俺たちの生活は変わらず、家でも外でも可能な限り共に過ごした。


そんなある日、旧友と出かけると言って出かけて行ったハナが、何時(いつ)まで待っても帰ってこない。

久々に会うと言っていたから話が盛り上がったりでもしているのだろうと思い、仕方なく先に寝ることにした。

だが、翌朝 起きてもまだ帰ってきていない様子だった。

ハナの性格などからして、何の連絡もなく帰ってこないなんてことはおかしいと思い、俺は心配になった。

そのためハナに電話をかけたが、何度かけてもハナは電話に出なかった。

そこで、ハナが一緒に出掛けると言っていた友人に連絡を取ったところ、ハナとは昨晩のうちに分かれたとのことだった。

ならば、実家にでも帰ったのかと思いハナの実家へと連絡してみたものの、どうやら実家にも帰ってはいないらしい。

その後も思い当たるカ所に連絡を取ったがハナの行方は全くわからなかった。

そのため再度ハナの両親と連絡を取り、明日になっても帰ってこないようなら警察に行き捜索願を出そうということになった。


俺は明日まで何もせずに待つことなんてできずに、外に出てあてもなくハナを探した。だが、ハナの姿はどこにもなかった。

夜になり、ハナが帰ってきていることを願いながら家へと帰った。

そして家の扉を開けたが、そこにハナの様子はなかった。

リキは肩を落とし、何もする気になれずその日は泣き疲れて眠りについた。


翌朝、ハナはまだ帰ってきていない様子だった。

ハナの実家にも連絡をしてみたが、そちらにも帰っていないようだった。

そこで、ハナの実家までは車で三十分程度の距離だったためハナの両親にリキ達の家まで来てもらい、そこから一緒に捜索願を出しに行こうということになった。


約三十分後、ハナの両親とリキは合流し捜索願を出しに向かった。

だがいざ捜索願を出しに行くと、まだいなくなって数日なこととハナは成人済みのため、家出でもしているのではないかと捜索願を受理してもらえなかった。いくらハナはそんな性格ではないなどと説明をしてもダメだったのだ。


そこで、ひとまずは自分たちで探すしかないと思い、それぞれにわかれて手当たり次第に探す日々が続いた。

だが、それから一週間近くたっても手がかりすらつかむことはできなかった。

そして、これだけ経っても見つからないのなら警察側も事件性を考えて動いてくれるのではないかと思い再度、捜索願を出しに向かった。

すると、話を聞いた警官は確かに事件に巻き込まれた可能性もあると捜索願を受理してくれた。


そこからは警官が捜索してくれているとは分かりながらも、いてもたってもいられずリキやハナの両親もあたりを探したり連絡をとったり、何度も警察へと足を運んで情報を聞いたりなんかしていた。

そんな日々が数か月は続いたが、いっこうに手がかりすら見つけられなかった。

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