身体を動かしてみよう
私の作品へお越し下さって、ありがとうございます。
1話1話は短めだと思いますが、軽く読んでいだければと幸いです。
しばらくは毎晩18時に最新話の投稿予定です。
それでは、目的地の庭まで来たので軽く身体を動かしてみよう。
昨日も、盗賊相手に「体術の達人」のスキルによる影響を感じていたが、十全に使えていなかった。
というよりも、使う前に終わってしまった。
なので、どの程度まで出来るのかは分かっていない。
今後、あるかもしれない戦いに備えて準備は必要だ。
本音で言えば、使うことがないことを願うが、転移して早々に巻き込まれているので望みは薄い。
よし、広い場所を確保して集中していく。
とりあえず、深く考えずに思ったまま動いてみよう。
まずは、正拳突きからゆっくりと徐々にスピードを上げていく。
そのあとに、ローキックやハイキック、ボクシングのようにステップを踏みながらジャブや、アッパー、フックを打つ。
カポエラの変則的な動きからのキックなど、テレビやどこかで見たことあるような動きを片っ端からやってみた。
何が正解か分からないが、出来ない動きがあるのか無いのか確認するうえで、とにかく身体を動かした。
おそらく、30分くらいは動き続けていたような気がする。
身体からは、湯気が立ち昇っている。
暑いので、上着を脱いで半そでシャツ1枚になる。
本当は、半裸になりたいのだが人様のそれも、お姫様のお屋敷なので自重した。
結構、激しく動き回ったが、周囲に被害はなし。
まあ、動きながら周囲にも注意して動いていたので当然だが。
しかし、元の世界ではこんなに動けなかったので非常に楽しい。
それに、思い描いた動きはすべて出来た。
出来ただけで、それがプロの格闘家や武闘家に見てもらったらどの程度か分からないが、俺としては十分である。
流石、スキル「体術の達人」である。
少し、休憩しているとそこに、
「お疲れさまです。少し休憩されますか?」
と、まだ名前を聞いていない執事さんがタオルと水を持って現れた。
そして、気づいたらテーブルとイスも近くに置いてあった。
「ありがとうございます。えっと・・・」
「申し遅れました。私、執事のセバスと申します。昨日、助けていただいた後に名乗るタイミングが無く、今になりました。申し訳ございません」
セバスさんと言うのか。
「こちらこそ。改めましてソルトと申します。昨日から素晴らしい歓迎ありがとうございます」
と、言うとセバスさんがタオルを渡してくれた。
それを、使って汗を拭っていく。
「それにしても、先ほどの動き素晴らしいですね。魔法は昨日、拝見しましたが格闘術もすごいですね。少し、動かれている様子も盗賊退治時に見ておりましたがこれほどとは。余程、厳しい修行をなさったとお見受けします。流石ですね」
「ありがとうございます。まだまだこれからです」
と、謙遜してみたがすいません。
修業したわけじゃなく昨日もらったスキルのおかげなんです。
特に、努力したわけじゃないんです。
申し訳ない気持ちを持ちつつ、答えていく。
「一人で修行していたもので、昨日の盗賊との戦闘が初対人戦でした。正直、まともに戦えるか不安でしたが、助けたい一心で何とかなりました」
これについては、本当のことを伝えた。
こちらの世界にきて、半日も経たずに先頭へ突入。
命を取る戦いではなかったので、何とかなった。
そんなことを考えていると、
「良ければ、私がお相手しましょうか。ソルト様の全力には太刀打ち出来ませんが、簡単な組手ならばお付き合い出来ると思います。いかがでしょうか?」
そう言うと、執事さんの目付きが変わる。
優しそうな雰囲気から一変。
戦う者の目になっている。
正直、ありがたい話だがどうしようかな
良ければ、コメントや評価と間違い等、気になる点があれば教えてください。
ゆっくりペースで続けていきますので、よろしくお願いします。




