お姫様の要求
私の作品へお越し下さって、ありがとうございます。
1話1話は短めだと思いますが、軽く読んでいだければと幸いです。
しばらくは毎晩18時に最新話の投稿予定です。
お姫様に目的地について聞かれたが正直ノープランだ。質問に質問で返すのは失礼かもしれないが、この辺のこと教えてもらおうかな。地元のひとにオススメスポットを聞いての旅。スキルに頼るのもいいが、そっちの方何楽しそうだ。
そう考えたら聞かずにいられなくなった。
「質問で質問を返すのは失礼かもしれませんが、お聞きしてもよろしいでしょうか?お姫様」
すると、少し怒ったような寂しいような顔をされた。しまった。やはり失礼だったか。自分では、かなり打ち解けていると思っていたが、怒らせてしまった。謝ろうと考えていると。
「助けていただいた方にいつまでもお姫様と呼ばれるのは寂しいです。クリスと呼んでください」
「えっ、あの名前で呼ぶとなるとクリス様と呼ばせてもらったらいいでしょうか?」
思っていた内容と違って焦った。
とりあえず、名前に様付けで呼んでみたが、「様は、要らないです。クリスとお呼びください」
と、言ってきた。無理無理。相手はお姫様だぞ。恐れ多いわ。執事さん(後で名前聞いてみよう)と、コークさんも目が点になってますけど!
絶対、駄目なヤツでしょ!
自分の身の安全も考えつつ、クリス様に納得してもらえるライン。
考えろ。落とし所を。この世界に来て最初のピンチかも。盗賊と戦った時より大変だ。
そして出した答えは、
「流石に、呼び捨ては立場の問題もあると思いますので、クリスさんと呼ばせてもらいます。横のお2人含めて、大丈夫でしょうか?」
クリスさんと横の2人に向かって問いかけると、
「仕方ありません。ソルト様にご迷惑お掛けしたい訳ではないので、それで我慢します」
と、クリスさん。
「確かに公の場や、王城内では無理でしょうが、この家の中や、この家の者しかいない場所であれば、クリス様が仰るならば問題ありません」と、執事さん。
全員が俺の案に納得してくれた。良かった。
前世も含めてこんな立場の人と関わることのなかった人間が、いきなりお姫様を呼び捨てはハードルが高すぎる。
いくら顔がイケメンで自信に満ち溢れているように見えても、中身は小心者のおっさんだ。無理に決まってる。取り敢えず、妥協案が認められてホッとした。
そんな風に考えていると、
「それでしたら、明日にでも地図をお見せして周辺の地理をお伝えします。併せて、その場所の美味しいものなどの情報も、知っていることであればお伝えします。助けていただいたことに比べたら、大したことないかもしれませんがお手伝いします」
「ありがとうございます。非常に助かります楽しみにしております」と、伝えてイケメンスマイルを発動。
クリスさんが、照れていた。
でも、本当に助かる。これからの方針を決めていくぞ。
良ければ、コメントや評価と間違い等、気になる点があれば教えてください。
ゆっくりペースで続けていきますので、よろしくお願いします。




