これはよくある今時のお話
私の作品へお越し下さって、ありがとうございます。
1話1話は短めだと思いますが、軽く読んでいだければと幸いです。
併せて、2話目の後書きが間違えて表示していたので直しております。
内容は、しばらく先のものになるので、話がおかしくなっておりました。申し訳ありません。
しばらくは毎晩18時に最新話の投稿予定です。
これは、よくある今時のお話。
異世界に転生し、現世では出来なかった剣や魔法の世界で好きなように生きて人生を謳歌する1人の男性のお話。
気付けば、草原の上にいた。
眠っていたのか、気絶していたのかは、よく分からない。
目覚める前には、仕事へ行こうとしていたと思うのだが、曖昧な記憶しかない。
あまり、楽しい気分ではなく、憂鬱な気持ちで仕事へ向かっていたかも。
そのためか、服装は何年も着てくたびれた作業服だった。
ひとまず、自分のことを思い出してみよう。
名前は、佐藤弘。
年齢は、37歳。独身でお付き合いの経験はない。童貞である。
まわりの同級生たちは、ほとんど結婚していた。家族は、父と母と、妹2人だった。
仕事は、土木工事などを管理する現場監督だった。
その日も、現場に向かうため車で向かっていたところ、事故に巻き込まれた。
徐々に、思い出してきた。その事故の瞬間、よく言われる今までのことが、走馬灯のように駆け巡った。
その時に思ったことは本当に走馬灯って見えるんだなだった。
よし、記憶はある程度戻ってきた。
それを踏まえて現状を確認だ。
とりあえず、身体に不調な部分はない。
事故に遭ったはずなのに、ケガ一つ無く、作業服も破れていない。
あわせて、事故前にすでに破れていた箇所もキレイになっている。
ふむ、見える範囲で汚れたりしていないので不審者には、見えなさそうだ。良かった。
もう1つ、不可解な点がある。
俺は、かなりのデブだ。
歳を取って太ったとかではなく、中学校くらいから太ってた。
最近は、体重を確認していなかったが、100キロは軽く超えていた。
よく、仕事関係の人に体重のことを聞かれるので、コンマ1トン(100キロ)ですと、専門用語で説明して話のネタにしていた。
なので、作業服は4L、メーカーによっては5Lを着ていた。
改めて、今キレイな作業服を着ている状況に戻ってみるが少し、いやかなり作業服のサイズを大きく感じる。
ないとは思うが、別の自分より大きい人の作業服を着ている可能性を考えて、サイズを確認してみた。
やはり、いつも着ているサイズであり、名前も「サトウ」と、俺の字で書いてある。書いた記憶もあるので間違いない。
そうなると、次に考えられるのは、自分が痩せたということ。
今までも、痩せようと色々なこともしてきたし、仕事でも体を動かしてきたが、成果を得られたことは、皆無だった。
では、なぜ痩せたのか?
脳をフル回転させて考えた結果、事故で長く植物状態みたいに、なっておりその影響で痩せたのか?
などと考えたが、その割に体力は事故前よりあるように感じるし、痩せた分メチャクチャ楽に感じている。
そもそも、植物状態の人間を、草原に置いておくとは、あり得ない状況だろう。
百歩譲って、天涯孤独なら可能性はゼロではないが、家族は存命だし関係も、良好だった。
その結果、導き出した俺の答えは転生かなと思った。
それも、異世界に。
良ければ、コメントや評価と間違い等、気になる点があれば教えてください。
ゆっくりペースで続けていきますので、よろしくお願いします。