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竜の山近辺の地形(地上と地下と):地図あり

(1/4)


※挿入した図はクリックにより拡大されます

ゴンの行動範囲が広くなったので、ここで 竜の山近辺の地形のおさらいをしておこう。


・まずは、地上部分から。


地上にある「龍の山」は、外輪山と内輪山を持つ巨大カルデラの中央にある火口丘である。

 クランメンバーが「龍の山」と呼ぶときは、この火口丘を指す。


そして ドラゴン・クランで「龍の庭」と呼んでいる 内輪山の内側の部分は

だいたい標高800m前後である。

 異世界の物語「伊豆の踊子」で有名な天城峠あまぎとうげで標高840m、天城トンネル(旧道)で標高710mといえば、クランの城がある場所の高さがイメージできるだろうか?


 注:(ドラゴン)クランの館は王都と龍の庭の2か所にあり、

   ゴンが暮らす龍の庭がドラゴンクランの本拠地なので、

   こちらを「クランの城」と呼んで、王都の「クラン館」と区別することがある。



ちなみに 内輪山と外輪山の山すそは海抜0mくらいで、王国の平地よりは低くなっている。

それゆえ、王国の人々から「龍の山」と呼ばれている外輪山のふもとは、

外輪山を取り巻く街道よりも土地が低い「未開の地」となっているのである。


外輪山と内輪山の標高は4000m前後である。


だから、王国から龍の庭に到達するには、転移魔法を用いるか、

ドラゴンの背に乗って飛び越えてこなくてはならない。


念のために書き添えると、「ドラゴン・クラン」メンバーが「龍の山」と呼ぶときには、中央火口丘を指し、王国の人々が「龍の山」と呼ぶときにイメージするのは、外輪山の周辺の「未開の地」から内側全部、どっちかと言えば外輪山の姿である。


というのも、火口丘の頂上は、龍の庭から1000mくらい上、標高約1800m、蔵王山くらいなので、王国の街道からは、外輪山にさえぎられて見えず、その存在が知られていないからである。


この物語では、クランメンバーの視点で展開しているので、特に断りがない限り、「龍の山」と言えば火口丘の部分である。


挿絵(By みてみん)

 


・地下部分を考えるときには、深度によって大まかに分けて考えたほうがいいだろう。


(第一層:地表からゴンの生まれた大洞窟まで)


・龍の山の地下の大洞窟には、熱泉がある。

 この熱泉のほとりでゴンは産まれ、ボロンと出会った。


ボロンは、外輪山の亀裂を通り抜けて内輪山の裾に到達し、

そこにあった洞穴から迷路のようなトンネルを下りたり上がったりしながら1か月かけて通り抜けて、大洞窟に至った。


・龍の山(火口丘)の裾には、龍の庭から入ることのできる洞窟がいくつもある。 

 そのうちの一つが、ボロンの小屋近くにある、温泉の湧く洞窟だ。


 この洞窟温泉は、削掘して、幼い頃のゴンや 今のコンラッドにとって使いやすい形に整えて、源泉かけ流し温泉となっている。(ゴンとボロンが出会ったばかりの頃は、ここを「浴場」と呼んでいた。


 ほかにも 龍の山裾にある洞窟や崖の奥には、冷たい清水や鉱泉水が湧きだすところがあり、それが小川や池になって、龍の庭に住む生物の水源となっている。




(第二層:大洞窟より下~第一・第二の張り出し岩のあるあたりまで:別名地中部)


・コンラッドならば、大洞窟から地底の奥深くにある岩盤の中の割れ目に転移することができる。

 今では そこに転移陣を敷設して、ゴンやミューズもそれら転移陣を使って地中置く奥深い世界に移動することができるようになった。

 それ以外の者は、コンラッドやミューズに手伝ってもらわないと、転移陣があっても移動できない。


・この岩盤の中には、地中の川が流れていたり、地底の大空洞に向かって張り出す岩につながる洞窟もある


 洞窟は狭い割れ目によって互いにつながっていたり、独立していたりさまざまだ。


 ゴンがまだ幼い頃より、ゴンの冬の遊び場として、地中の洞窟や張り出し岩を利用してきた。

 そのさい、ボロンはコンラッドにプチ転移してもらいながら、岩盤の割れ目をつたって地中洞窟のつながりを探検して回り、地図を作って、コンラッドによる転移陣の設置に協力した。


・そうした洞窟の一つには、光る岩肌を持つ「光の洞窟」があり、その周辺の洞窟群を利用して、ノーム達が 地中牧場・地中農場を営んでいる。


 地中農場は、ポット栽培や水耕栽培など 王国ではまだ用いられていない異次元の農業技術を駆使して、洞窟内に満ちた魔素を活用して営まれている。

 (異次元技術の情報源はコンラッドである)


 地中の洞窟の開発には、ボロンの持つドワーフ知識とノーム達の体力が大きくものを言った。

 装置類の制作には、魔法の使えるスカイやミューズ、のちには計測技術の優れたデュラン協力もしている。



(第三層:地底の大空洞)


・地底には巨大空間があり、それを大空洞とよぶ。

その大空洞の端にそそり立つ大岩壁が、「張り出し岩」や幾多の洞窟・亀裂を持つ地中部である。


 大空洞は、漆黒の闇に包まれているので その全容はわからない。


 大空洞の底には、ところどころに うっすらと光る岩や地面がある。

  魔素が固まると光石になり、光石が多く混じった岩盤が、光る地面になっているのだと思われる。


 この大空洞や 地中の割れ目の中を、かつてゴンのご先祖様が飛び回っていたとコンラッドは言っている。


 そのころ地下で暮らしていたノームの生き残りが、現在ドラゴン・クラン地中部の主要メンバーとなった大ちゃんたちである。


 しかし コンラッドは地上からの訪問者に過ぎなかったがゆえに細かいことはあまり知らないうえに「昔のことは忘れた」と言う。


ノームも「昔住んでいた地底がどうなったかは、冬眠していたからわからん。そもそも 地中洞窟に居たのは、地底の村から ドラゴンに運んでもらって一時滞在しているところを取り残されたに過ぎず、あれやこれやの末に冬眠することにしたのだから」状態なので、 現在、第三層のことは ほとんと何もわからない状況だ。


 野生の巨大ワームなど、未知の脅威に対する戦力として、心眼使いの清明の戦闘力も期待されるところではある。



・・・・・

「こうやって書き出してみると、無力だとぼやくボロンの技術力は、

地底世界でも重要だと 改めて再認識できるね」

ミューズが朗らかに言った。


「と言っても 俺が役に立ったのって、地図ができるまでの最初の頃だけだからなぁ」

ゴンが成長したので、自分はもう能力的に力不足だ、クランとしての対外的交渉力も

スカイや清明が国王や領主として王国内での影響力を増したので、

そろそろお役御免が近づいたかなぁと 最近 引退を意識し始めていたボロンが答えた。


「何を言っておるか、

 お主の空間把握能力とか地理感覚とか 総合的能力は、今後の地底探検でも大いに役に立つぞ。


 それに なんといっても お主はゴンの親だから、その存在は何物にも代えられぬ」

コンラッドもビシッと活を入れた。


「暗闇への耐性の強さは言うに及ばず」

太陽大好きのミューズ


「まったくじゃ、

 ドラゴンは空を飛ぶ、

 つまり線で移動するのじゃ。


 わしは転移で移動する。つまり点と点を移動していく。

 だから 眼で見ておらぬところの位置関係の把握に弱い

 わし一人なら 気の惹かれた存在が居る所に転移するのみだから、別にそれでもかまわんが、ゴンの探検に付き合うなら、再び ボロンの空間認識力が重要になってくるな。


 なんといってもゴンの強みは、性来の注意深さに加えて 自分で上り降りしながら前進するので、方位・方向だけでなく、地形の高低・形状までもがしっかりと把握できておることじゃ。


 なにしろ ゴンは、同じ所に何度も行きたがるし、

 ゴンは 誰かに会いにor何かを見に どこかに行きたいのではなく、

 自分の生活空間を広げるために 行き来できる範囲を広げるために探検したがっておるから、迷子にならぬための地図作りが必須じゃ。


 空を飛んでいるだけでは、地面と己との距離を「高さ」と認識できても

海抜感覚までは磨かれておらぬので、地中での位置関係がわからぬ。


 そのあたりの感覚に優れ把握力のあるボロンよ、再びお主が活躍する時が来た!」コンラッド


正直に言って、ゴンの地底探検の付き添いは、ミューズとコンラッドと清明に任せればいいやと思っていたボロンは 大いに困惑した。


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