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お米の種類

餅をつくには、もち米が必要と聞いたゴンは 早速 百科事典や農業事典を引っ張り出してコメの品種について調べてみた。


・もち米の種類

  こがねもち:粘りやコシ、もっちり感など 餅に最適


  ひめのもち:おこわや赤飯にぴえったりなあっさり感


  はくちょうもち:和菓子にぴったり


「へぇ、もち米って言っても いろんな使い道があって、用途別に品種も開発されているんだぁ」ゴン


「おもち と お団子は違うんだねぇ」

料理の本を見ながらつぶやくミューズ


「団子のもとになる米粉こめこにもいろいろあるんだね」

事典の下にある「→」の後に書かれた関連語のページをあれこれめくりながら ゴンは言った。


・米粉の種類

  上新粉

   うるち米を精白→水洗い→水切り→生乾きで製粉→乾燥


  餅粉 

   餅米を上記と同じ方法で製粉


  白玉粉

   餅米を水洗い→半日=1日水漬け→水切り→水を加えな磨砕まさい


  寒梅粉かんばいこ

   もち米を精白→水洗い→水漬け→少量の煮汁で長時間かけて弱火で煮る→餅にする→白焼き製粉


(以下略)

「米の品種の違いだけでなく 粉にする方法も違うんだぁ~」ゴン


「こういうのを見ていると、それぞれ作って食べたくなるねぇ」ミューズ


「うんうん!」


「コンラッドに種を持ってないか聞きに行く前に、米粉向きのうるち米の品種も調べよう♡」ゴン


加工に向く うるち米についてのページには、転載不可と書いてあった。


「あー 種の品種改良には 時間のお金と労力がかかるから、種の持ち出しを制限したり、種情報そのものを秘密にすることも多いからねぇ。

 この本は 書き写してはだめなんだ」


ミューズがゴンに説明する。


「ふーん。

 でも こうやって 読めるだけでもありがたいねぇ」ゴン


「それにしても コンラッドはすごいなぁ。

 こういう 秘密を書いてある本までもってるなんて」ゴン


「だねぇ。

 さすが神獣様だねぇ」ミューズ


「情報は 信頼関係に基づいて共有して、みんなで豊かになろうという善意と

 人の努力を盗み取って 自分だけ金儲けしようとする人との戦いの場にあるといってもよいから

 いろいろ 取り扱いには気をつけないといけないんだよ」ミューズ


というわけで、二人は そろってコンラッドの所に出向いた。種を持っていないか聞きに。


「稲作は大変だから まずはボロンに相談しよう」コンラッド


そして 3人で クラン長であるボロンの所へ行った。


◇ ◇

「あのね お米を使った お餅とかお菓子を食べたいの♡

 ちゃんと 下調べしてきたよ」


ゴンが調べて ミューズに書き出してもらったノートを

ゴンはボロンに見せた。


「ちゃんと 育て方も調べて来たし、種はコンラッドが持ってるって」

ゴンの言葉にうなづくコンラッド。


「だから 田んぼと畑で 育てたい♡」ゴン


「だれが 育てるんだい?」ボロン


「僕とミューズ。

 それに みんなも手伝ってくれる?

 そして 一緒においしいものを食べようよ♡」ゴン


「つまり 君たち二人が 田んぼを耕して 水をひいたり 水抜きしたり 草抜きしたり 稲刈りも 脱穀も 精米も ぜーんぶやるんだよね!」ボロン


ゴンは ミューズの方を向いて尋ねた。


「えーと えーと 田んぼを耕したり モノを運んだりは僕ができると思うけど 草抜きとか 稲刈りとかはミューズにお願いしてもいい?」


「んー 僕一人で どれくらいできるんだろう。

 草抜きは ダーさんに手伝ってもらえるかなぁ・・・・」ミューズ


「ドラゴンが 自分で農業をやるのは画期的なことだ。

 そこに ダーさんも加わるなら 尚のこと 革新的試みじゃ。

 是非とも 各自にあった道具作りに協力をお願いしたいのじゃが」コンラッド


「まずは 自分達でどれだけ 作業ができるから確認してから

 種まきの範囲を提案してほしいな」ボロン


「はい」ゴン

「うん」ミューズ

「うむ」コンラッド


というわけで 3人はダーさんとも相談して、

まずは 畑仕事を手伝って、自分達の力を示そうと考えた。

 



(参考)


もち米の種類

  https://osusume.mynavi.jp/articles/9996/


加工に向くうるち米については

  https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/nicsrice-tec20171116.pdf

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