表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

片道切符

作者:柊 真詩
「お待ちしておりました。どうぞ、こちらに」
 車掌の言葉に導かれるまま、三十歳も過ぎた俺はとある列車に乗り込んだ。列車内の乗車客は時代性も地域性もバラバラで、各車両の後ろには黒電話が置かれている。
 列車から降車する方法は、呼び鈴の鳴る黒電話を取ること。そして、この呼び鈴は戻ってほしい、という他者の叫びであるという。
 しかし、俺の心は黒電話から遠い所にあった。窓ガラスには、憂いを帯びた自分の瞳が
反射する。
 そんな俺の向かい側に、十五歳の少女が座った。
「あの、あんまりじろじろ見ないでください」
 不快そうに視線を向ける少女だったが、俺は視線を少女から逸らすことができない。
 ぎこちなく言葉を交わす俺と少女を運び、列車は終着駅に向かって走り続ける。
 そしてこの出会いが、真実の終着へと俺達を導くのであった。

この作品はアルファポリス様、ノベルアップ+様にも同時投稿しています。
黒電話の乗車駅
2022/11/05 23:10
成長痛の降車駅
2022/11/05 23:26
傷跡の通過駅
2022/11/05 23:28
昔話の終着駅
2022/11/05 23:43
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ