表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/362

四之宮チーム


 本部内にある会議室にて、二人の男性が話し合いを行っていた。

 「本日未明に発生した強盗事件は無事解決致しました」

 「ご苦労だったな。君に訓練生を任せて正解だったよ」


 「いえ。それで、もう一つご報告したいことがありまして」

 「なんだね?」

 「訓練生チームが、柊瑞生ひいらぎみずきという科学者を名乗る男に

 接触しました。それと、年齢16歳の菊馬美月きくまみづきがスケート

 ボードに乗って飛行しているのを何人かの住民に目撃されています」

 

 「問題ない」

 「しかしっ」

 「その科学者のことはよく知っている。私が責任を持って保証しよう。

  彼は君が思っている人物ではない」

 「…分かりました。報告は以上です。…失礼します」

 

 会議室を出ると、そこには彼のチームメイトがいた。

 「報告お疲れ様です。四之宮しのみやさん」

 「お前達、待っていたのか?」

 「先輩、おなかすきました。何かおごってください」

 

 隊長の四之宮光しのみやひかる

 そして、後輩の妹尾せのお宮木みやぎの三人チーム。

 

 「宮木、お前さっきお菓子食べただろ?」

 「えぇ~あれじゃ足りないよ。妹尾が草食すぎるんだよ」

 

 外見から見れば、妹尾が肉食で宮木が草食系に見られがちだが、実際は

 宮木の方が良く食べており、妹尾は草食系なのである。


 「まぁ、立ち話もなんだから歩きながら話そう。宮木、いつもの所でいいか

 ?」

 「はい」

 「四之宮さん、宮木には弱いですね。もう慣れましたけど」

 

 そして廊下を歩きながら、四之宮は二人に報告したことを話した。

 「えっ?それで問題なしって言われたんですか?」と先に反応したのは妹尾

 だった。宮木はというと、話は聞いているものの何を注文しようかと考えて

 おり、妹尾のようには反応しなかった。


 「あぁ。その科学者のことは知っていると言われてな」

 「へぇ~あの人がねぇ」と宮木が話に入って来た。

 「でも、問題ないと言われてしまった以上は…「直接確かめたいと

 思う」


 「えっ?」

 二人は立ち止まった。

 そして、四之宮本人も二人が止まったと同時に足を止めてこう口を開く。


 「俺は信じていないわけじゃない。だが、直接この目で確かめないと気が

 済まない。だから…お前達には迷惑をかけるかもしれないが」


 「お一人で行かれるおつもりですか?隊長」

 「かっこつけなくても僕達、先輩が行くならどこでも付いていきますよ?」

 「いいのか?お前達」

 「もう、チームなんですから。気を遣わなくていいんですよ」

 「そうですよ」

 

 「あぁ。そうだな…ありがとう」

 

 こうして、四之宮チームは疑問を解決すべく柊家へと向かう決意をしたの

 でありました。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ