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おとぎバナシ  作者: 桃あずる
1/1

はじまりのハナシ

5xxx年。

少女の憧れであるおとぎ話のお姫様-プリンセス-が地球とは、程遠い星に具現化された。



「地球制圧。それは、私たちの望んでいたことなのでしょうか。」





夢でこんなことを見た。あのおとぎ話の「アリス」が、この星にやってきた という夢だ。

今日も蒸せ返るほど暑い。暑さで頭がやられてしまいそうだ。

「今日から新学期…か…」


「さ、入っておいで」

無駄に期待されるは、悪い気しかしない。

さっさと済ませてしまいたい。

ガラッ

「初めまして。筒井(つつい) (なる)と言います。よろしくお願いします」

わっと盛り上がる。対応の仕方がわからない。

「筒井さん、窓側の1番後ろの席に座ってね。」

「はい。」

窓側の1番後ろ。素敵な席だった。隣は最悪だったが。

「私は、波野江(なみのえ) (もも)っていうの。よろしくね。」

一見、おとなしそうな青い髪の2つくくりの子だったが思ったより軽はずみな子だった。

「よろしくね」

一言だけ返すと、小さく微笑んでくれた。気が狂いそうになった。

その日は、なんともなかった。この時「まで」はだが。



✳︎


「白雪さんっ」

箱庭で木漏れ日を浴びている白雪(しらゆき)さんは、なんとも言えない美しさだった。

「あら、ヴィッチェ=アリスじゃない。」

私は、白雪さんのところへ駆け寄った。

「もうすぐ、箱庭とはお別れになるわね」

「いえ!きっとまた来れます…!」

「ふふ、そうね」

優しく微笑んでくれたが、これはまあ、真実だ。

私たち、おとぎ話のお姫様-プリンセス-が具現化し住んでいるこの星、「おとぎの星」は地球制圧を試みている。

何故なら…


おとぎの星はシンデレラ様が統一されているしかし、シンデレラ様は、お姫様-プリンセス-の具現化をストップさせ、暇潰しに地球制圧しましょう。と言うのであった。

「アリスウ!こんなトコにいたのねえ!シンデレラ様がお呼びだよー!」

彼女は「夏のお姫様」ローラ=レイメイだ。「真夏のお姫様」ローラ=レイセイの妹だ。

シンデレラ様をおおいに慕っている。そして、地球制圧も大賛成だ。私はもちろん反対だが、今更どうにもならない。

「ヴィッチェ=アリス。レイメイがお呼びよ。どうしたの?」

「あ…ごめんなさい。レイメイ今行くわ。」

白雪さんに声を掛けられ我に帰る。

「早くいこー!」

「うんっ」


「ヴィッチェ=アリス この妖精を地球に撒いてきて頂戴」

シンデレラ様の命令だ。頷くまでもなく、答えはイエスだ。気乗りはしないけど。

「期待してるわ」

背中に重い荷が乗っかった。

「アリス期待してるよ!頑張れ!」

「レイメイ…ありがとう」


おとぎの星から出て来てどのぐらいたったのだろうか。

「妖精さん。少女革命起こして来てね」

少女革命とは、俗に言う魔法少女だ。おとぎの星の妖精は、人間を魔法少女にするちからがある。そのちからで、私の代わりに地球制圧を止めて欲しいのだ。

「あら、これが地球みたいね」

青い青い地球についた。妖精を静かに放つ。




「白雪とアリス。どちらがどちらをにさせたのかしらねえ」

「うーん…白雪の方から具現化したけどお…どっちかなあ?」



「少女革命した魔法少女とやらも見たかったし、いいかもしれないわね」

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