敗北
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俺がスライムを探して洞窟の奥へ進んでいくと何か大きいトカゲのような魔物がいた。俺はそのトカゲのステータスをみた。そしてものすごく驚いた。
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LV:69 経験値:37/5000
名前:
種族:ファイアリザード(竜)
魔法:
加護:
スキル:【ファイアブレス】
称号:《ダンジョンの主》
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竜って......。しかもレベル69とか......。絶対勝てない。
俺はそう思い逃げようと振り向こうとした。すると、それを遮るようにファイアリザードが俺に襲い掛かってきた。
「くそっ!」
俺は少し毒づきファイアリザードの攻撃をよけて攻撃した。
「な...嘘だろ......。ぐはっ」
しかし、俺の攻撃はファイアリザードの固い鱗にはじかれ傷一つつけられなかった。そして、そのことに驚いて止まっていた俺をファイアリザードのしっぽが襲った。
「くそっ こんなの勝てるはずないだろ」
俺はしっぽの一撃だけで体がうまく動かなくなったのが分かった。
そんな俺の回復を待ってくれるわけはなく、ファイアリザードは俺にさらに攻撃してきた。
俺は今までにないほど混乱していた。
死にたくない。こんなわけのわからないところで誰にも知られずに死んでたまるか。
俺はそう思い混乱している中でも、周りを見て何か打開策はないかと考えていた。すると道の端に何か黄色いスライムのようなものがいるのを見つけた。
俺はそれを迷わずつかみ、大きく口をあけて俺を食べようとしているファイアリザードの口へと放り投げた。ファイアリザードはそのスライムのようなものを飲み込んだ。
そして、俺のほうへと再び動き出した。
もうだめか! 食べられる!!
俺はそう思ったが、実際にはそうはならなかった。なぜかというと、ファイリザードが動きを止めていたからだ。
みのがしてくれるのか?
俺はそう思ってよく見ていると、ファイアリザードの体が痙攣しているようにピクピクしていることが分かった。なにが起こったのかわからなかったが、俺は一目散にその場所から逃げ出した。
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「ハァ、ハァ、ハァ......」
俺はファイアリザードから逃げ出すことに成功した。そして、俺は生きていることを嬉しく思い、喜びをかみしめていた。しかし、同時に異世界に来てから今まで食べる側だったのが、食べられる側へと変わっていたことに気づき、恐ろしさや、悔しさがにじみ出てきた。
しばらくそんな気持ちのまま回復をまち、回復する間に、俺は絶対にここで死なない、自分は食べる側であり続けるということを決めた。
「絶対倒してやる! そのためにもまずはレベルを上げなくては」
そして俺は、レベルを上げるために魔物を探し洞窟の散策を再び開始した。




