復讐
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「おい、うまくいったな」
隣を走っていた仲間が嬉しそうに話しかけてきた。
「ああ、そうだな」
俺は短い返事だけを返した。
なぜ俺たちが森の中を走っているかというと、俺たちはついさっき数週間前に群れにやってきたオーガを狼の群れに置き去りにして逃げてきたからだ。
なぜ俺たちがそんなことをしたかというと、長老の命令だったからだ。これは、最近狼たちの被害があったことは事実でそれを抑えるためのものではあるが、それ以上にオーガをしまつするための命令だった。
なぜ長老がそんな命令をしたのかというと、オーガを恐れていたからだ。オーガの力は強く、もしはむかわれればゴブリンでは勝てないのだ。だから長老は刃向われる前にオーガを始末しようとした。
もちろん何の計画もなしにこの命令を受けたわけではない。他のゴブリンに聞いた話だと、あのオーガは前に狼の群れを一人で倒したことがあるという。だから、オーガがあの群れに勝てなくても大ダメージを与えてくれれば、ゴブリンたちでその弱った群れを襲えば勝てると思ったから、この命令をうけたのだ。
もちろん、オーガに対して罪悪感はある。だが、自分たちのことが一番大事なのだ。それは、邪魔者はいないほうがいい。
そんな、今に至る経緯のことを考えながら、隊長のゴブリンは仲間とともに森を走っていった。
そして、後ろから ぐちゃ と、何かが潰れる音がし、走るのを止め俺たちが振り向いたその先には............死んだはずのオーガが立っていた。
◆◆◆◆◆◆
俺は森の中を走り、遠くに自分を裏切ったゴブリンたちを見つけた。そのゴブリンたちは、笑っていた。笑いながら走っていたのだ。そして、その笑いがますます俺の憎しみを書き立てた。
俺はそのゴブリンたちに追いつき、一番後ろにいたゴブリンの頭を後ろから潰した。ぐちゃ...... と潰れる音がし、前を走っていた他のゴブリンたちが立ち止まり、振り向いた。その振り向いたゴブリンたちの顔にはさっきまでの笑みはなく、驚愕の顔が浮かんでいた。
「なぜお前がここにいる!」
さっきまで一番声を張り上げて笑っていたゴブリンが俺を睨みながら問うてきた。
「なぜかって? そんなの俺を裏切ったお前たちを殺すために決まっているだろう」
俺は睨み返しながらゴブリンの問いに答えた。
「お前は死んだはずだ。なぜお前が生きている」
今度は隊長のゴブリンが聞いてきた。
「何をわかりきったことをきいているんだ。そんなの狼を俺が倒したからに決まっているだろ。それに、何が死んだはず、だ。お前たちが見殺しにしただろ」
俺はそれだけ言うと、ゴブリンたちに向けて駆け出した。ゴブリンたちはそれに驚愕し、一番前にいたゴブリンが俺の攻撃を防御しようと盾を構えた。
俺はそのゴブリンを立ての上からたたき潰し、次の標的に向かった。ゴブリンたちは俺を倒そうと躍起になって攻撃してくるが、俺にはその攻撃が効かず次々と数を減らしていった。
最後のゴブリンになったときそのゴブリンはこう言った。
「お、俺が悪いんじゃない! すべては長老の命令だったんだ! だから助けてくれ」
俺はその言葉に驚きその内容を聞いた。
「それはどんな命令だったんだ?」
「長老の命令は、お前を狼の群れにおいてこいというものだった。長老はお前が恐ろしかったんだ。いつか裏切られて殺されるんじゃないかと」
「だから先にお前たちが裏切ったのか」
「ああ、そうだ。 だから俺は悪くない! 全部長老が悪いんだ!! だから助けてく......。」
俺はそれだけ聞き、ゴブリンが最後まで言い終わる前に殺した。
精鋭のゴブリンたちの始末が終わると、長老がすべての現況だとわかり、もうすでに俺の怒りはその長老を始末しただけでは収まらないことも知った。
だから俺は、群れのゴブリンをすべて殺すことにした。
俺はそのことを実行に移すべく、ゴブリンたちを食べ洞窟に向かって駆け出した。
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