出会い
今回は会話が多いです。
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俺は自分以外のゴブリンに初めて会い驚いていたが、それよりも、言葉が分かったことに驚いていた。
俺が驚いていると、やがてゴブリンが俺の存在に気づき、俺のほうへとやってきた。
「おい、お前! ここには狼の群れがあったはずなんだが、ここで何があったか知らないか?」
ゴブリンがそう聞いてきたので、俺は素直に答えることにした。
「ああ、狼の群れなら俺が全滅させたよ」
「っ!!」
俺の答えを聞いたゴブリンが驚愕していた。
「本当にお前が全滅させたのか? じゃぁ死体はどうしたんだ?」
ゴブリンがまた聞いてきたので、また正直に答えることにした。
「ああ、本当に俺が全滅させたよ。俺の体に血が飛び散ってるだろ。死体は全部食った。」
「そ、そうか」
俺の答えを聞いたゴブリンは、今度は黙り込み何かを考え始めた。そして、少しの沈黙があった後に、ゴブリンが俺に語りかけてきた。
「お前オーガだよな、なんでこんなところにいるんだ?」
「確かに俺はオーガだが、オーガがここにいたらいけないのか?」
「いや、いけなくはない。ただ、ここにオーガがいるのが珍しくてな」
「ここらへんにオーガはいないのか?」
「ああ、ここら一帯にはいないよ」
「そうなのか。それであんたは何でここにいるんだ?」
「あ、ああ。僕はここの狼の群れの様子を見に来たんだよ」
「もしかして仲間だったのか? だったらすまん」
「いやいや、仲間じゃないよ。むしろ敵だよ!」
「そうなのか」
「で、あんたはなんでここにいるんだ?」
「俺か? 俺は仲間を探していてね」
「仲間とはぐれたのか?」
「いやいや、仲間を作りに来たんだよ」
「そうだったのか」
そういうと、またゴブリンは何かを考え始め、しばらくして何かを思いついた様子で、また俺に語りかけてきた。
「なぁ、仲間がいないなら俺の仲間にならないか?」
「え? お前の仲間にか?」
「ああ。というか俺たちの群れに来ないか、ということなんだが、ダメか?」
「いや、お前の群れにいこう」
「おお! 仲間になってくれるか」
「ああ」
「なら、さっそくいこぜ!」
ゴブリンはそういうと歩き出し、少し歩いて振り返り、あまりに急な展開についていけず立ち止まっている俺を一瞥すると、俺の手をつかみ一緒に歩き出した。
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