血の味
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「み、水......」
洞窟をでてしばらくの時がたった。
そして、俺は............干からびかけていた。
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俺が洞窟から出ることを決意し出口に向かっていた時まで、時は戻る。
......ゴクリ。 ......ゴクリ。 ......ゴクリ。
俺は、スライムたちを食べながら、洞窟の出口を目指していた。
俺がなぜスライムをもっているか不思議に思うだろう。なに簡単なことだ、出口へと向かっている途中で見つけたから捕まえた、というだけなのだ。しかし、俺はそのスライムを見て、少し驚いた。なんと、そのスライムはとても小さかったのだ。なぜだ? と、俺が思ってつかんでみると、すぐに答えは分かった。それは、ただ俺がデカくなっただけで、スライムが小さくなったわけではなかったのだ。そんなこと最初から気づくだろうと思うかもしれないが、これがなかなかわからないものなのだ。だって、ボブゴブリンの時の2倍以上の大きさだぜ? 少し勘違いしても仕方がないだろう。
そんなことを俺が、思ったり、スライムを食べたりしていると、出口に付いた。
「ん~~~~! 久しぶりの太陽、まぶしいぜ!!」
俺はそんなバカなことを言いながら、どこに向かうか考え始め、森の奥だと思われるほうに行くことにした。
なぜかって? このオーガの体で人間の前に出たら、すぐに攻撃されるからだよ! それに森の奥になら仲間になれそうなやつがいるかもしれないと思ったからだ。
そして、俺は森の奥を目指して歩き始めた。
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俺が洞窟をでて、森の奥をめざし歩き始めてから、早2日、俺は誰にも出会っていなかった。そして、川も見つけれず、干からびそうになっていた。
で、ここが最初の場面だ。
俺は、干からびかけ、体力も少なくなってきたので、木にもたれかかり、しばらく休憩していた。
すると、森の奥から、一匹のブラックウルフがやってきて、俺を見つけるなり襲い掛かってきた。
俺は水分不足で朦朧とする頭に鞭を打ち、すぐに立ち上がり、襲ってきたブラックウルフの頭と体をつかみ取り、首を引きちぎった。
当然、ブラックウルフは死んだ。そして、その首から噴き出た血が俺の口へと入った。
俺は、久しぶりにとった水分に、血だとわかっていたが、我慢ができずに、血が噴き出ている首に口をつけ、血を吸い始めた。
......うまい。
俺は、この時初めて血をおいしいと感じた。
しばらくして、血が抜けきったブラックウルフの死体が、俺の腕の中にあった。
俺はそれを食べ、もっと多くの水分を求め、森の奥へと歩き出した。




