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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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奇妙なできもの

作者: 5992

 

 私がその奇妙なできものに気付いたのは二週間前の月曜日だった。


 その日私は抜けた前歯をパパに笑われてふくれっつらでふて寝してしまい次の朝赤くはれたあつぼったい目を鏡で見ているときに気付いたの。


 ママは仕事の準備とお化粧と朝ごはんの準備で忙しく「できものならこれぬっときなさい!搔いちゃだめよ!」と私の左耳の真下にある首の真ん中の奇妙な顔のできものをみもしないで出て行ってしまった。


 ママがいった白いナンコウを塗ったがその奇妙なできものは触るたびに大きくなっていくような気がした。

 ある日目覚めるとそのできものはもう私のほほに届くほど大きくなってパパとママと一緒にバターの溶けたおいしそうなトーストをほおばりながら「わたし大きくなったらパパのお嫁さんになるの」といってパパとママを喜ばせるようになった。


 その日以来白いナンコウは私の顔に塗られるようになって私の家ではいやなことが起きなくなった。

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