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白月に涙叫を  作者: 弐村 葉月
一章 鍵と盾
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―声―

『…………たい……』

『……き……い……』

『…………生きたい』


ああ、またこの声。

原因も正体もはっきりしているのに、いつまで経っても慣れる気配がないその声、言葉、心。


『生きたい』


わかってる。わかってるから、私に叫ばないで。


『生きたい』


あっちの声は沢山聞こえてくるのに、こっちの声は全く届いてくれない。


『生きたい』


やめて。貴方達の願いはわかってるから。


『生きたい』


お願いだから聞いて。


『生きたい』


大丈夫。終わりじゃないから。また、新しく生まれ変わるだけだから。


『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』


同じ言葉で、同じ想いで、そんなに一度に叫ばないで。


『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』『生きたい』

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