Last Castle 2
物語は常に変化し続ける…。
(訳:飽きて来たぞ…おい…。…終わらせるか)
物語は飛びに飛んで、ラグは血まみれで笑っていた。
周りにはキュリウムとフロシア、城主の死体。
ヤミナの姿は見えない。
時は二日前に遡る。
あの日、城に泊めさせてもらった四人は、しばらくそこに居座ることにした。
かなり充実した設備もあり、旅の疲れを癒すのが目的だった。
四人部屋に泊まっていたところ、ラグのみが城主に呼ばれた。
呼ばれた部屋は、薄暗く松明の明かりが灯っているだけだった。
ラグ「どういう思惑ですか」
城主「君の過去を知る者だよ」
ラグ「…」
質問の答えとしては、明らかにおかしい答えが返ってくる。
ラグ「誰なんです?」
城主「この街の地下は巨大な爆弾となっている」
ラグ「姿を現したらどうです?」
城主「君にも小型爆弾が埋め込んであるんだよ」
ラグ「はったりを聞かせるために呼んだんですか?」
城主「私は君の開発者だ」
ラグ「頭の病院に行くことをお勧めしますよ」
城主「君たちの活躍にはガッカリだ」
ラグ「用件はそれだけですか? なら私は帰らせていただきます」
城主「…好きにしろ。お前は仲間を殺すだろう」
ラグ「…」
部屋に戻ったラグは、質問攻めにあったが何一つ答えることはなかった。
翌日。
朝起きると、ラグは一人で部屋にいた。他三人の姿が見えなかったのだ。
すぐに昨日のあの場所へ向かった。
するとそこには、フロシアとキュリウムがベッドの上で寝かされていた。
城主「彼女たちにも小型爆弾を仕込んでおいたよ」
ラグ「あなたは何がしたいんですか?」
城主「暇つぶし…かな。それと、このつまらない世界を終わりにすること」
ラグ「それなら、なぜそんなに回りくどいやり方をするんです?」
城主「退屈だからさ。君がまた人殺しをする姿を見たいから、とも言えるかな」
ラグ「私はもう人を殺したりはしませんよ」
城主「どうかな」
城主が一つのボタンを押すと、キュリウムの体が粉々に吹き飛んだ。
城主「言ったよね?」
ラグ「…私が最後に殺す人間は…あなたです」
すぐさま武器を取り出して、城主に切りかかる。
城主は避けることなく、ちょうど心臓を真っ二つにするように切られた。
城主「おしまいだ! 何もかもな!!!!」
瞬時にフロシアの体が爆発する。
ラグ「みんな…私が殺してしまったんですね…。あはは…あははは…」
最期にエンディング書いて終わりにします。
次が最後。