ダルマサンガコロンダ 1
その夜のこと。
三人で大きなお風呂に入りに行くことになった。
この町には有名な銭湯が数多くあるとの情報を得た。
キュリウムの「せっかくだから寄って行きましょうよぉ」の声で、元々、興味のあったラグの背中を押した感じとなった。
フロシアは表面上、興味を示してはいなかったが、内心はまったく別だった。
そんなこんなで着いた、有名な銭湯の一つ。外見は古…風情のあるもの。
上機嫌な顔で先頭に立つキュリウム。
中へと入っていくと、外観からは想像も出来ない豪華な光景が広がっていた。
一階、二階、三階と吹き抜けになっており、天井にはシャンデリアまで吊り下がっている。
はたしてこれが銭湯なのか、と疑問に思っているラグとフロシアを尻目に、キュリウムだけは先に靴を脱いで、すたこらさっさ。
あの服装なら見つけるのは簡単だろうが、なにせこの広さ。
入り口から反対側の壁が小さく見える程度。
この距離をどうやって移動するか、疑問に思ってはいけない。それと代金のことも。
風呂の入り口とキュリウムを見つけて、いざ女湯へ。
着替えを終えて浴槽へ。「なぜ着替えシーンを省いた!」という声は聞きません。
書けないから…じゃなくて、18禁指定しないといけなくなるじゃない。ホントよ?
内風呂だけでも十数種類。露天風呂も合わせると、二十は軽く越える。
キュリウム「ラグさんってキレイな胸ですよね~。大きいですしぃ」
ラグ「そんなことないですよ。キュリウムさんだって綺麗ですよ」
キュリウム「ラグさん程じゃないですよぉ。フロシアさんのはどうなんですかぁ?」
フロシア「…別に」
ラグ「隠さなくてもいいじゃないですか。女同士なんですし」
キュリウム「ラグさん悪ノリしてません? でも、ラグさんの言う通りです! 隠してないで見せてくださいよぉ」
強引にフロシアの腕を胸から引き剥がそうと、ラグを跨いでフロシアの隣へ。
これでフロシアが真ん中という状況に。
右からキュリウムが、左からラグが腕をつかむ。
二人がかりの攻撃に、成す術なく負けてしまった。
キュリウム「おお、これはまたキレイな胸をお持ちですねぇ」
ラグ「本当ですね。堂々と見せつければいいじゃないですか。綺麗なピンク色をして」
キュリウム「下の方はどうなんですかねぇ~」
フロシア「!!」
キュリウムが太ももへと手を伸ばしながら言うと、別の浴槽へと行ってしまった。
ラグ「ちょっとからかい過ぎましたかね?」