キツネ好きな作者
『Grand Theft Auto IV』を友人から借りてやってます。
ハマりました。小説が書けません(笑)
ラグ「でも、どうやって行くんですか? まずこの地下世界から抜け出さないといけませんが…」
岩の断崖絶壁を指差すフロシアさん。その次に、上を指差すフロシアさん。
つまり…。
ラグ「…ロッククライミングですか。楽しいこと考えてくれますね。他の楽しいことはありませんか?」
何も言わずに、岩の方へと歩いていく。そして、ロッククライミングが開始される。
もちろんのこと、命綱など存在しない。滑り落ちるのは、すなわち死を意味する。
先頭はフロシア。岩に手を掛け、崩れないか確認し、足を上に。
地道に、地道に上を目指す。
ラグ「向こうに、もっと面白そうな物が見えますよ」
ラグが指差す方向には『地上用エレベーター』の看板。
すぐにその遊びを中止し、看板の方へ何事もなかったかのように歩いていくフロシア。
しかし、ラグは見逃さなかった。フロシアが振り向く瞬間の、赤く染まった顔を。
看板の案内に従うと、確かにそれっぽいものがあった。
ラグ「これ…使えますかね?」
それは見るからにボロボロで、はっきりと錆びている。だが、これ以外に地上に行く手段はない。
二人はこれに乗り、レバーを引いた。
岩が唸るような音を立てて動き出す。
順調に、ゆっくりと上へと進んでいるような気がしたが…。
ラグ「特に何もなく地上に来れましたね」
動きは遅いものの、一度も止まることなく地上に辿り着いた。
久々に太陽の光浴びたラグ。フロシアさんの方は…あれ? フロシアさん?
『ラグの目線で』見渡すが、狐耳の人がいない。
と、ラグの足元に何かが触れた。毛のような感覚。
下を見てみると、狐が足を突っついている。屈んでみると…。
フロシア(狐)「敵に見つかるといけない」
ラグ「……。さっきの兵士達のことですね」
コクリと頷くキツネ。傍から見ると、キツネと会話するという異様な光景が広がっている。
キツネはある方向へと歩いていった。目的の場所はそっちなのだろう。しかし、キツネは宙に浮いた。
そして、胸の間へ。ラグが動物園の飼育員みたく、キツネを抱いていた。
キツネは満更でもないのか、抵抗することなく、ラグの谷間の中でくるまっていた。
キツネかわいいよキツネ。
ちなみに、地の文で
『フロシア』の場合、そのままの意味で地の文。
『フロシアさん』の場合、作者の心の声も入った地の文。
となっております。