蝶のように舞、蜂のように刺す。そんなイメージ
エリー「え…? なに…これ…」
扉を壊した先にあったのは、壁。多少、傷ついているものの、周りの壁と同じ。
アルノン「ごめんなさいね」
ラグが振り向くと、エリーの首元にはナイフが光っている。
アルノン「さすがに魔法使いなんて、怖くて相手に出来ないわ」
少しでも動いたら喉を切る、と脅すように首元のナイフを見せつける。
彼女はそのまま後退りし、魔方陣の中へ消えていった。
ラグも後を追うが…転送された先は、ここに来たときの場所。誰もいない。
どうやら特殊な転送先があるようだ。
さて、どうしましょう。という表情で階段を下りる。こうなってしまっては、魔方陣などあってないもの。
一体、特殊な転送先はどこなのか。何の目的でエリーを誘拐していったのか。
一階に行くと、見覚えのある顔があった。
狐耳の彼女だ。
しかし、どうも賑やかである。狐耳の彼女と、いかにも兵士といった男が四人。
剣を出し合い、金属音を響かせている。ラグはその剣術に見惚れていた。
両手に短剣を持ち、まるで踊っているかのような。かと思えば、獲物に襲い掛かるライオンのような激しい剣術。
完全に兵士四人とは格が違った。あっという間に相手の剣を落とさせる。
アラホラサッサーっと逃げていく兵士。代わりに新たな兵士がご入場。今度は十人。
これは一人では無茶だろうと踏んだラグが、助っ人として参戦。
フロシア「…」
ラグ「どういたしまして」
二人では、さすがに早い。すぐに終わらせてしまった。
ラグ「どうしてここへ?」
フロシア「来なければいけない気がした」
運命とは、これを言うのだろうか?
ちょうどエリーが誘拐されたときに、ちょうどフロシアがいる。偶然もいいところだ。
フロシア「ラグ、着いてきて」
ラグ「どこへ行くんです?」
フロシア「…」
ラグ「行きましょうか」
フロシア「…」
目指すは、大企業ソリュート。一体フロシアの目的は…? そしてエリーは…。
どうでもいいイメージ。FFのジョブ(職業)風に書いてみた。
エリー →すっぴん(初期ジョブ)
ラグ →剣の使える賢者
フロシア→(シーフ+忍者+戦士)÷3
シルファ→吸血鬼版空手家
ちなみに、作者はFFⅢ(DS版)しかやったことないです。