フロシアの読んでいる本
エリーが目覚めたようです。でも何か様子がおかしいです。
口をパクパクさせていますが、何も聞こえません。ただ空気が漏れるだけです。
ラグ「エリー…」
こちらからは言えども、エリーの口から言葉は出ません。
するとエリーは、自分の胸をトントンと軽く叩きました。
シルファ「どうしたの? どこか痛いの?」
ラグ「…そういう事ですね、わかりました」
エリーはこくこくと頷く。
ラグ「……」
シルファ「何してるの?」
ラグもエリーも、シルファの方を向いて微笑んだ。
ラグ「エリーの事はこれで解決として、フロシアさん。彼女はどうしましょう?」
シルファ「呼んで来ようか?」
ラグ「あ、いえ、私が行ってきます」
部屋を出て、エントランスへ向かう。すると、ソファーに座って本を読んでいるフロシアを見つけた。
時折、その特徴的な狐耳がピクピクと動いている。
一体何の本を読んでいるのだろうか?
ラグ「あの、フロシアさん」
フロシア「…」
どうやら気付いていないようだ。
ラグ「(何の本でしょう…?)」
気になり、心を読んでみると…。
ラグ「フロシアさん…官の…
フロシア「それ以上言わない」
ラグ「・・・」
フロシア「…」
ラグ「そういうジャンルが・・・」
フロシア「言わない」
ラグ「・・・。(すごく慌ててるのが丸わかりなんですけどね)」
フロシア「…」
フロシア様が読んでいたのは、なんと官能sy…
フロシア「殺す」
作者「うわぁぁ! こっちまで出て来ないで下さいよ!」