吸血鬼の能力
会話多め
ひろし「つまり・・・なんだ。この少女はシルファって名前で、吸血鬼ってことか(まあそうだと思ってたけど)。で、俺がラグに襲いかかろうとした瞬間に、シルファが俺を吹き飛ばした、と」
エリー「シルファちゃん偉い!」
シルファ「そ、そうかな。えへへ・・・」
ひろし「偉くない! 痛い! おまけに血まで吸われたし!」
シルファ「だって吸血鬼だもん」
・・・その通りだから何も言い返せない。そもそも俺が悪いの? ん? そうなの?
ひろし「吸血鬼なのに太陽の光に当たってていいの?」
シルファ「へーき。何ともないよ」
なぜ? 太陽の光で灰になるんじゃないの? 水とかニンニクも効かないのか?
・・・今度実験してやろう。
エリー「簡単に吸血鬼を召喚できるラグちゃん偉い! しかも可愛いの!」
ラグ「そんな事ないですよ」
とか言いつつ嬉しそうにしてるな。うんうん、良い事だ。
ひろし「ってちがーーう!! 俺、死ぬんじゃね! 出血多量で死ぬんじゃね!?」
エリー「黙るって言葉を知らないの?」
ひろし「だって血が…」
エリー「はい鏡」
なんで鏡なんて? ああ、傷口を見ろってか。・・・あれ?
ひろし「傷口が・・・ない? ラグの魔法か?」
ラグ「そうしようとしたんですが…」
シルファ「私の唾液」
ひろし「・・・はっ?」
シルファ「だから、私の唾液」
エリー「シルファちゃんのには、傷口を塞ぐ効果があるんだって」
ひろし「…吸血鬼の能力の1つみたいな?」
シルファ「そーゆーこと」
ひろし「あ、ありがとな」
表面上は(一応)平然を保っているが、内心はテンションMAXだぞこれ!
だってよ、こんなかわいいロリっ子の唾液を・・・ゲフン。落ち着こうか。
会話多めはいつものこと。
え? ロリコン? それは褒め言葉ですか?