ability
エリーの出番あんまり無し。
ラグコワイ…。ラグ様コワイ…。
ラグ「ありがとうございますね」
ひろし「は、はいぃっ!!」
相も変わらずエリーは俺の手を握り締めて、ビクビク震えている。
それから1時間近くラグの機嫌を取っていた。
すると、どこに向かっているのだろうかと思って、ふと聞いてみた。
ひろし「あの、ラグ様どちらへ?」
ラグ「様って…そんなに偉くないですよ」
『そんなにってどんなにだよ…』ってツッコミたかったがやめた。
ラグ「どこって、どこでしょう?」
ひろし・エリー「…」
気分がだだ下がりだぜ…まったくよ…。
ひろし「はぁ~」
思わず溜め息…。
ラグ「溜め息つくって、ひろしは目的があるのですか」
『溜め息すら出る状況って事だよ。それに目的なんてあるわけないだろ、バーカ』
と、俺は心の中で言ってやった。するとラグが…
ラグ「むぅ。バカなんて酷いですよ」
っと怒って言った。
ひろし「こ、心を読んだのか!?」
ラグ「そうです」
ひろし「そうですって…そんなにさらりとした事なの?」
ラグ「私たちの種族の中でも上位の者しか出来ません」
ひろし「ふぅん…。(何だよ! 怖いよ! はっ!! そしたらこの考えも読まれてる訳で…そしたら…)」
ラグ「怖がらなくても、心を読むのは私の意志で出来るので、別に読めなくも出来ます」
エリー「ところでさ、私たちの種族って?」
ラグ「魔術師です」
…魔術師って…おいおい。かなり後半の…。いや、何でもない。
ひろし「つまり何だ。魔法が使えるって事か」
ラグ「それはもちろんです。爆発とか、回復とか、召喚術とか」
エリー「召喚術!? 見たい見たい!」
1時間前まで俺の手を握ってビクビクしてた奴のセリフじゃないぜ、それ。
まあ、仲良くなるのはいいけどさ。
ラグ「出来ますけど、色々と準備が必要ですし…」
エリー「そんなのいいからさ。簡単なのやってよ」
ラグ「でも…」
エリー「いいからいいから。お願いっ!」
…ラグが困ってるが、助けるべきだろうか?
正直、俺も召喚術見たいし。
今回も友人が半分くらい書いてくれてよ! やったねたえちゃん!
ラグの『心を読む程度の能力』は東方を知ってか知らずか…。
ちなみに、ここには書いてないものの、下書きでは Σ( ゜д゜ )はっ!
などが普通に使われています。