004 - あ”ぅ・・・おなかいたい -
004 - あ”ぅ・・・おなかいたい -
(注意)汚いです!。
・・・
「んぅ・・・痛っ!」
僕は全身の痛みと気怠さを感じながら身体を起こした。
ベネットおじさん・・・いや、僕にあんな事をしたのだからもう変態野郎でいいや、無事に国へ帰れたかな?、久しぶりに転移魔法使ったから目標がズレてないといいけど。
「彼も子供じゃないんだから変な場所に出ても自分で何とかすると思う、そんな事より僕はどれくらい気絶してたんだろ」
ぺたぺた・・・
「痛くてお漏らししちゃった服も乾いてるし、1日以上経ってるかも・・・って僕のお肉!」
慌てて作業場を出てキッチンに向かいお肉を確認する・・・。
「わぁぁん!、冷えて硬くなってるよぅ・・・」
ディアズさんに焼いてもらって食べるのを楽しみにしてたお肉が冷めてるし!。
「・・・仕方ない、お風呂に入って服を洗濯してお掃除・・・あ、ジョロキーさんが持ってきた素材!・・・は保管庫に入れたから大丈夫かな・・・たぶん」
ほこほこ・・・
「ふぅ・・・お掃除とお洗濯は終わったし、素材を加工してお風呂にも入った、ちょっと前に教会の鐘が3回鳴ったから今はもう夕方・・・明日はお店を休んで寝ていよう・・・」
魔力を沢山使った後の脱力感が本当に酷い・・・首輪のせいで死ぬほど痛かったし・・・。
チャリ・・・
僕は首に嵌められている金属の首輪を軽く撫でた、これは僕が194歳の時に嵌められたもの・・・まだこの大陸に4つの大国があった時代だ。
僕が191歳の時に起きた人間と魔女の戦争は双方に大きな被害を出して終結した。
ある魔女の裏切りで人間に敗北した魔女達は戦争に関わっていない者まで全員集められ服従か死・・・どちらか選択させられたのだ。
「嫌なことを思い出しちゃったなぁ・・・まだ身体中が痛いし、早く寝よう」
どんどんっ!、どんっ!・・・
「え、誰か来た?」
がしゃーん!、ばきっ!
「なぁっ!、何でガラスが割れて・・・はっ!、もしかして強盗?、いや僕が可愛いから襲おうとしてるのかも?」
慌ててベッドから起き上がり机の引き出しを探す・・・。
「あれ?、無い・・・どこに置いたっけ?」
どたどたっ!・・・
足音が近付いてきたよ!。
「ひぃ・・・」
ばーん!
誰かがドアを蹴破って寝室に入って来た!。
「・・・なんだ、生きてやがったか」
「生きてるよ!」
僕の家に押し入った変態はベネットおじさんだった・・・。
「・・・という事があって兄貴が心配してたから様子を見に来てやった」
「・・・あれから9日も経ってたの?」
「気付いてなかったのかよ!」
「うん、今日のお昼頃に目が覚めて・・・お部屋片付けてお風呂入ってた・・・ちょっと待って!、もしかして僕9日前のお肉食べちゃったの?」
「言ってる意味が分からん!」
・・・
ごろごろっ・・・くるる・・・きゅぅ・・・
「あ”ぅ・・・お腹痛い・・・酸っぱかったのレモンじゃなかった?・・・」
ごろごろっ・・・きゅるるっ・・・
「ひぃっ!」
「大丈夫かよおい!」
ふるふる・・・
「無理っ・・・お願い、お手洗いまで連れて行って・・・」
「仕方ねぇな、世話のかかる奴だぜ」
ひょいっ!
「ひぃ・・・いやあぁぁぁ!、急に持ち上げないで!、お腹も押さえちゃダメぇぇ!」
ベネットおじさんが僕を持ち上げて肩に担いだ、そんな運び方するなんて聞いてない!。
「あぅ・・・らめぇ・・・」
「うわぁぁぁ!、汚ねぇぇ!」
ばしゃばしゃ・・・
「ひっく・・・うりゅ・・・ぐすっ・・・」
「泣くなよ・・・」
俺の名前はベネット・ブライアスだ、今俺はアルファ王国の魔女の家に居る。
9日前、大魔法を使ってブライアス王国に俺を転移させてくれたこいつの事が心配で様子を見にきた、到着早々全裸に剥いて風呂で丸洗いするとは思ってなかったがな!。
ちなみに俺も全裸だ、肩に担いでたから奴のうん・・・いや、ブツが派手に付いちまった。
年頃?・・・に見える少女を全裸にして洗うのはこれで2回目だ・・・最初は7日前、秘薬「魔女の涙」を作った後に小便を漏らして気絶したから洗ってやった。
あの時は丸1日目が覚めなかったな・・・俺に丸洗いされたと気付いた奴は顔を真っ赤にしてプルプル震えてやがったぜ・・・。
今回は2回目だから開き直ったのか、それとも抵抗する元気も無ぇのか素直に裸に剥かれて洗われてる。
幸いこの家の風呂は広いし高価そうな石鹸もある、えらくいい香りがするからどこで買ったのか聞いたら奴の手作りだそうだ。
「ほら後ろは終わったぞ、前向け」
くるりっ・・・
「わぁぁ!、前は自分で洗うから・・・嫌ぁぁ!」
「恥じらうな、俺の好みは巨乳の熟女だ、ガキを襲おうとは思わねぇから安心しろ、それに無い胸を隠しても仕方ねぇだろう」
「ガキじゃないもん!、おじさんこの前から僕に対する扱い酷くない?」
肩を掴み前を向かせた奴の腹を見た・・・そこにはでかい刻印が刻まれてる、昔の四大国連合の紋章だ、魔女は国の所有物・・・そんな理由で刻まれたらしい。
歴史の本に書かれてたから知ってはいたが酷ぇ事するよな・・・この前実物を初めて見た時には気分が悪くなったぜ。
赤い魔石の粉を使って皮膚に刻み込んでるから何年経っても消える事は無ぇだろうな、それに刻印だけじゃねぇ・・・人間は魔女達に恨まれて当然の事をしちまったんだ。
改めてよく見るとこいつの顔は悪くない・・・結構な美少女だ、手足も長いしそそる太ももをしてる、だが俺は巨乳が好きだ、こんな貧乳に欲情はしねぇ!。
「暴れるな、諦めて大人しく洗われろ!」
「わぁぁん、恥ずかしいよぉ!」
ごしごし・・・
じゃぶじゃぶ・・・
・・・
「ほら終わったぜ、俺は今から服を干してくる、替えの下着や服はお前の寝室にあるやつ持って来てやるからよ、服は衣装棚のでいいよな、下着は引き出しの下から2番目、薄いピンクとブルーどっちがいい?」
俺は腰にタオルを巻いて立ち上がる、服が乾くまで俺も全裸だぜ畜生!。
「なっ・・・何で僕の下着がある場所まで知ってるのぉ!」
ふるふる・・・
「前回も着替えさせてやっただろう、お前が気絶してる間に家中探して見つけた」
「あぁぁぁぁぁ!」
恥ずかしいのか両手で顔を覆い絶叫してる、可哀想だから揶揄うのはこの辺にしておいてやろう。
読んでいただきありがとうございます。
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