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白銀の魔女ファビオラさんの日常  作者: 柚亜紫翼
1章 あるふぁおうこく

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014 - みんなはげになってもらいます! -

多忙のため1〜2週間ほど投稿をお休みします!。


014 - みんなはげになってもらいます! -


ざわざわ・・・


「凄い!」


「空が・・・」


私の名前はグルー・ヴォンド・アルファ三世、ここアルファ王国の王だ。


執務室で宰相補佐のゲイリーと話していると窓の外が昼間のように明るくなり、城内に居る官僚達の戸惑う声が部屋の外から聞こえてきた。


「何だ?・・・何があった?」


バタン!


「ほ・・・報告しますっ!、空が昼間のように明るく・・・」


「そのような事は見れば分かる!、何が起きているのだ?」


「・・・分かりません、ですが空に巨大な魔法陣が・・・」


報告に来た副騎士団長の言葉でゲイリーが執務室のカーテンを開く。


「なっ!・・・何だ・・・これは」


窓の外に目を向けると・・・王都の空を覆い尽くす無数の魔法陣、まるで歴史書に記されている魔女の殲滅魔法ではないか!。


魔法陣は白く強い光を放ちながら規則正しく動き、王都中・・・いや周辺の街まで巻き込んで光の雨を降らせている。


「白銀の大魔法陣・・・まさか」


私の口から出た言葉を聞いていたのかゲイリーが続けて呟く。


「魔女達はそれぞれ個別の色を持つと伝えられております、30年前までこの街に住んでいたのは紅炎の魔女、彼女の放つ魔法陣は炎のような赤だったと」


『こほん・・・あー・・・あー・・・これ聞こえてるのかな?』


『知らねぇよ!、お前が作ったんだろうが!』


『(ぶつっ!)えと、これでいいと思う、じゃぁ始めるね・・・』


空から耳を塞ぎたくなるような大きな声で誰かが喋っているのが聞こえる、本当に何が起きているのだ。


『こんばんは!、アルファ王国の貴族の皆さん、僕の名前はファビオラ・ユーノス、白銀の魔女と呼ばれています』


白銀の魔女・・・だが奴は首輪で魔力を封じられている筈だ!。


『何日も前から僕をお城に連れて行こうとする人達が沢山お店に押し掛けて来てとても迷惑しています』


「・・・」


『僕はお城に行く気はありませんし平穏な生活を望んでいます、もし次に騎士様や文官の人達が僕のお店に来た場合、僕と敵対したと見做しこの国の貴族全員を対象に報復させて貰います』


「報復・・・だと」


ゲイリーが私の隣で呟く、怒りで顔が赤くなってるな。


『報復内容は・・・どうしようかな?』


『殺しちまえばいいじゃねぇか』


『えー、それは流石に可哀想だよ・・・そうだ、みんなハゲになって貰います!』


ゲイリーの隣の執務机に座っていた宰相が慌てて頭を押さえた、そういえばこいつ最近薄くなって来たな。


『あはははは!、そりゃ傑作だ』


待て、魔女は一人暮らしの筈だ、一緒に喋っている男は誰だ?。


『ハゲになりたくなければこれ以上僕を怒らせないでね、以上です・・・お空の魔法陣は3日ほど色々試したいからそのまま出てると思うけど我慢してね』


『(ぶつっ!)』


私はまだ執務室に居る副騎士団長に命じた。


「今すぐ騎士団を集め魔女を城に連れて来るのだ!、殺さなければ多少痛め付けても構わぬ!」


「し・・・しかし陛下っ・・・報復は・・・」


自分の頭を押さえたまま宰相が私に声をかける、表情がとても真剣だ。


「奴に何が出来るというのだ!、首輪が外れた訳でもあるまい?、魔女の命は我々が握っているのだ、このようなふざけた事が2度とできぬように教育してやらねばな」


私は右手に嵌めている指輪を撫でながら宰相に言った。










「ふぅ・・・疲れたぁ」


俺の名前はベネット・ブライアス、37歳独身だ。


今俺とファビオラは居間から魔道具を使って王都中に声を届けた、こんな事ができるなんて凄ぇな!、奴は600年ぶりに目が見えるようになって嬉しいのか窓を開けて外を眺めてやがる。


「これを聞いた城の連中は今頃こっちに押し掛けて来る準備をしてるだろう、どうするんだ?」


楽しそうなファビオラの顔が曇った。


「これだけ言ったからもう来ないかと思ってたんだけど・・・」


「んな訳ねぇだろ!、あいつら今頃顔真っ赤にして怒り狂ってるぞ!」


「警告を無視したら報復するけど」


「どんな魔法使えば貴族全員ハゲになるんだよ?」


「知りたい?(ニコッ)」


こいつ・・・でかい魔法が使えるようになって調子に乗ってやがるな、ファビオラのくせに生意気じゃねぇか。


がしっ!


「あぅ・・・だーかーらー、何で僕の顔を掴むの?、これ地味に痛いからやめて!」


じたばた・・・


「やめて欲しかったら話せ」


「僕が作って安く納品してた「魔女の涙」だけど、あれはアルファ王国の貴族向けの特別な薬でね、僕の血を入れて呪いも込めてあるの、だからそれを飲んだ人は全員僕に命を握られた事になる」


なんかやべぇ事言い出したぞこいつ!。


「貴族全員があの薬を飲んだとは限らねぇだろ・・・」


そこまで言ったとこで俺はロドリゲスの話を思い出した・・・。


・・・


・・・15年ほど前にアルファ王国全域で謎の伝染病が流行っただろ・・・5日も寝込むと治っちまうが咳が酷くて苦しい・・・あの疫病はアルファ王国の貴族を中心に流行って民衆は無事だったよな、不自然だとは思わねぇか?・・・。


「まさかお前・・・15年前の伝染病は・・・」


「バレちゃったかぁ、あれは僕がやったの、上手く貴族だけに流行らせるの大変だったんだよ・・・」


「どうやったんだ!」


「薬を調合してね、吸い込むと発症するようにしてあったの、それをこの国の貴族が沢山集まる新年の晩餐会場で散いた、感染力が強いから出席者から他の家族にって感じで国中に広がったと思う」


「城に侵入したのかよ」


「うん、僕は時間停止魔法が使えるからそれを使ってね・・・地道に貯めてた魔力弾を43個も使って凄く大変だったし二度とやりたくないなぁ」


時間停止魔法・・・神話に出て来るような魔法じゃねぇか!。


俺は深く考えるのをやめた。

読んでいただきありがとうございます。


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