history and fate (歴史と運命)
どうも、表利です。今回のはガチでやったやつです。マジで上手くできたと思いたい、何個か言いたい事あるけど、まぁ落ち着いて一つずつ、まずこの物語、何度も読み直しながらやったんですが、正直重い、本当に重すぎる、なんだこの物語、重いの好きだけど、わぁって思ってしまう。次は、この物語を作るにあたって、か。これをここに出そうと思ったのはこれを中3の手前ぐらいまでかな?高校の友達に読んで貰ったんですよ。てか読みたいって言ったので見せたんですよ、そしたらこれ読んだ後感想聞いたら「読みやすいね、あと内容すげぇな」っ的な感じで返答来て、後そもそもこれ出したかったんですけど少し勇気なかったのは友達のおかげで出せましたね。感謝しかない。さぁ雑談は後ろに持っていきましょうか。後質問はTwitter連携で入れてるからそこからおねがいします。よく知らないなら表利で探せば出るけどね!
その時、彼は初めて学校に来た、それは学校という施設に来たことが初めてな訳では無い。ただ、本当の意味でこれが社会の縮図なのだということを知るには十分だった。
彼は学校自体は来たのが3校目だ。1年生から2年生になる時に転校、3年生から4年生になる時も転校した。どこへ行ってもいじめられ気味だった彼はそれでも尚友達はいたし楽しくもやれていた。それはおそらく彼の性格上、見た目こそ悪いものの性格等はそこそこ良かったからだろうか、女子との関係も悪くなく他で補うことに毎回成功していた、奇跡的だ。
そんな彼が失敗したのが覚醒してから7年後、いや、失敗と言うより自分を恨み始めたのが7年後。彼は学校で楽しくいこうと思っていたが、、この学校は彼の思う限り最悪だ。どの学校でもいじめはあったし、いじめられ気味の彼はメンタルが弱い。にもかかわらず彼が前半を病むことなく生きられたのは少なからず最初に支えとなる人が居たからだろう、しかし、今度はそうは行かない。なんてったって今回の支えが前々から虐められていた女子だからだ。
彼はそんな支えを軽蔑してしまった。そっち側ということをそもそも理解していなかった。彼は幼少より遊ぶ時孤独が多かったためであろう、周りの自分への反応を普通と考えてしまったのだ。いや、支えさえあればそれでいいと思っていたのだ。
支えを無くした彼は本当の意味で今まで気づかなかった未知の環境、未知の他人の反応を全て知る必要があった。彼は当然耐えられなかった、本当は弱いという事を気がつき、他人を求めること、信頼の重要性、そして何より、自分の異常な肉体は誰も受け入れてくれないのだ。
彼は、アトピー性皮膚炎という病気であった。本来ストレスが原因となるこの病気は身体の一部に起こることが多いのだが、彼は全身なのだ、皮膚が生まれつき弱く、状態の悪い食べ物等を口に入れるとアレルギー反応が起こり、身体を毟ってしまうのだ。彼は毟る時痛みと快楽、そして解放された気持ちを感じていた。
そんな彼の体は小4にもなれば大量のプツプツとした瘡蓋にブツブツの肉体、大きな傷もあり人の形はしているが所々奇妙な赤い液体を出す所もあり気味が悪いと言わざるを得ないのだ。
彼は数日で虐められ始め、苦しさを誰かに伝えたかった。何よりも酷く、醜く、辛い、そんな自分を憎んだ、他人ではなく自分を憎んだのだ。生まれ持った肉体に刻まれた理不尽で差別を受けることになった自分を恨んだ、こんな事になるなら生まれたくなかった、それだけが頭に刻まれた。
それと同時に彼は罪悪感にも見舞われた。
俺は、最低な人だ。こんなに気味が悪く、恐ろしいことを、他人にやっていたのか。自由に動いて気に入らない奴を見下す、それが今までのスタンスだった、それは酷く、醜く、最悪な行為なのだ、ましてや他人に乗っかっていじめてた事は、もう、取り返しがつかないのだ。
罪悪感、それだけが心を襲い、彼は虐められたことに認識したその3ヶ月後、男友達ができた。彼の支えとなる人を彼が作ったのだ。彼は友達と遊び心を満たそうと考えた、結果は最悪だった。そもそも彼女への罪悪感も、自分の醜さも、何もかも全て結果として変わることは無かったのだ。更に言うなら、友達は彼を満たすのに十分なほど楽しく過ごせてなかったのだ、彼は、「これが罪人の末路か、何時になっても彼は最終的に破滅することが約束されていたのだ、」彼は調子に乗っていたのだ、それを自覚し新たな1歩を踏み出す必要があった。が、予想外のことが起こった。彼は人を見る目は悪くないと、そう思っていた。彼の友達は彼を嫌った。理由は分からない。他人の評判に怖気付いたのか、彼の行動が気に食わなかったのか、それとも、元々捨てるつもりで接したのだろうか。彼はかってないほど絶望した。これまで何とかなり、幸せな自分のままでいられる、どんな罪人でも真面目に生きれば変わる、と考え方が変わりながらも確実に「終点はハッピーエンド」の考え方をしていた。だが、今回ばかりは彼の心を砕いた、
『僕はもう二度と幸せを刻むことは出来ない。人の姿をした、化け物だから。だからこんな生物は生きてはいけない。他人の幸せのために尽くせ』と、彼はそれを頭に入れながら動いた。必死に、どこまでも他人を大切にするように動いた。
けど、彼はいつも考えと違う事をした、時々怖気付いてしまうのだ。目の前で普通の人では信じ難い光景が起こっているのに、いじめの数段えげつないことが起こっているのに、これ以上失うものは無いだろう、何も起きないさ。そう、何も、勇気を振り絞ればいいのに何故出ないのだろう、、、そうか、彼は些細な事にも気を配っていた。それは、、、彼の噂がここだけでなく他学年にも渡って知られていた場合、弟にも被害が及ぶのはまずい、そもそも家族に知られることがマズイ、問題を起こし、火の粉が万が一弟に及んだらどうしよう、、呼び出しを食らって家族にバレたらどうしよう、誰にもバレないまま、心配されないまま、辛いのを隠して、生きていくのだと、彼は肝に銘じた
彼はどこまでも孤独なのだと実感しながら毎日を過ごした、辛い、苦しい、厄介事は避けたい、それを心に入れながら過ごした。その時、彼は彼の運命を大きく分けることになるだろう人物に会った。
私も加勢していじめた、彼女だ。
彼女を見てると罪意識が湧く。
私はそれに向き合わなきゃ行けない
それでも彼女を見ることは出来なかった
彼女にどんな顔を見せればいいのか分からなかった
そうだ、罪滅ぼしに彼女の支えになろう
自分は満たされないが、彼女の意見を尊重し続けよう。
冗談も上手く搦めて、
せめて、友達の有り難さを、知って欲しい。
彼は彼女と遊ぶ事にした、弟と、彼女の妹を加えて、4人で、楽しくも美しく、優しく明るく、
我慢を忘れずに、
罪は消えない
罪を背負いながら生きてく
それだけでも辛い
裁かれた方がよっぽど良かったのかもしれない
それでも、彼は自分の心を押し殺した
押し殺して押し殺して孤独を味わって誰にも分からないよう環境を知る方法を遮断して助けは求めず彼女への罪滅ぼしは忘れず
ある日、彼は苦しさが減っていた
辛くも無かった
遊んでる時に感じてた、あたたかい幸せも無くなった
なぜなのかまったく分からなかった
でも、
彼は知ろうとすることをすぐ辞めた
彼にとってはもうどうでも良いのだ
彼は孤独の意味を忘れた
彼は1人ではなくなった
それと同時に、彼は恐怖と隣合わせとなった
だが、その恐怖が大きかったかと聞かれるとそこまで大きくなかった
彼はもはや世界も人も家族も友人も大切にしていたものも何もかもいらなくなったのだ
もう1人の僕の登場と、感情の喪失である
彼はもはや全ての行動がどうでもよくなるほど疲れきって病みきっていた。彼の中のもう1人は感情豊かかと聞かれたらそうなのかもしれない。そう出ないのかもしれない。少なくとも、悪ガキ時代の自分を見ているようで気色悪い。「気に入らないやつは消す、ましてや集団でいじめなど万死に値する。全員俺の手で消してやる。人なんてもんは信用ならねぇ、4年生の担任がそれを教えてくれた、大人も同級生も、何もかも信じちゃいけねぇ」
何を言っているのか、全くわからなかった。でも当時の僕はその考え方は行けないと思った。理由は単純。他人のためにそこまで怒る理由も理解できないしそもそもそれはいじめた本人が幸せになるのか?ならない。ましてや人を殺してはいけないと小さい頃教わったのだ。他人が幸せにならず、殺しはいけないという事だけ心がけた彼は、もう1人の僕のことを「裏」と呼び、軽蔑し、封印した。声は聞こえるが体を渡すわけにはいかない。ころすのは悪いことと、肝に銘じてるから。
彼の感情は完全に消えかかっていた。感情の消失も、事実上は違っていた。どう違っているかというと、怒りや喜び等の感情が、普通の人の何倍も、何十倍も、何百倍も、何千倍も薄れていた。しかし、彼は感情を失った。そのニュアンスでほとんどあっているだろう。彼はもうこれから本能が信じた行動しかしないし、何をしようにも付き合い、他人の好感度をあげるための付き合いとしか認識しなくなった
彼の運命を変える可能性があったのかもしれないが、全て彼を変えるに匹敵することは無かった。いじめから助けられても、今まで好きだった子と遊ぶことも、何もかも、もはや彼にとっては、
ただの、変に動く人形を演じて周りと接する
ただそれだけの認識なのだ
彼の感情を揺らがせた物は無かった。そもそもそういうことがほとんどできないのだ、誰も助けるはずがない。それだけ頭に入っていた。感情という欠陥品はいらなかった。効率だけを求めれば良いのだ。
私は他人のために尽くすロボットと似たようなものなのだ
彼は終いには無気力人間と親からも呼ばれた。その時はさすがに彼も揺らいだ。もちろん、悪い意味でだ。彼の学校での辛さが生活環境でも出てしまったのかと考えると、悲しくなった。
そして、些細な事で喧嘩した時、彼はついに人形を演じた。自分を演じるのではなく、何を言っても刺さらず、何を言っても口からは「うん、ごめんなさい」としか出ない。生物のような物のような、なんなのかも分からない物だった。彼がとても気味が悪かったのだろう、気持ち悪いのだろう、母親は彼に手を上げた。
彼は信じられない行動をとった、彼は前から虐待を受けていたのだろうか。それとも彼は人形を演じてただけなのだろうか。
叫びもせずただただ無言で、顔すら上げない。「人では無い何か」を殴った気分だったのだろう。母親はヒステリック自分がになったと思ったのだろうか。「そんな前から虐待を受けてた反応なんかしないでよ!」そうは言われても、彼は自分を演じただけなのだ。人形を演じただけなのだ母親が俺の顔を引っぱたく前に戻すまで、彼は顔を上げ無かった。
頭をグリグリされようと、暴言をいくら吐かれようと、彼は、「うん」「分かってます」「ごめんなさい」その3つしか、言うことは無かった。母親は折れて自分の行動をした、彼はその後終わったと思いながら自分のしたい行動をした。それは、皮膚を毟って、血液を出し、その痛みを感じる事だった。
自傷行為とほとんど変わらなかった。彼の薄く上がった怒りも無に戻った
彼は中学生になった
彼の友達は裏だけとなってしまった
裏は彼の心に折れたのだ
どこまでもどこまでも無心を貫いた彼に
こいつに何言っても無駄だとでも思ったのだろうか
それとも彼のどこかに、必ず競争心があるとでも考えているのだろうか
ただ、
言えることは
彼はもう一人じゃないし、彼の支えとなる彼女は別のクラスなだけで戻ってくる
なにより、彼は恐怖からも解放されたのだ。これで自由になれる。彼女も幸せになる。
そう 思っていた
甘かった
彼は、彼らは中学生が終わるまで、
絶望の淵に
叩き落とされるのだ
いじめは 終わらなかった
気味が悪いにも程がある。奴らは中学になってもいじめを続けるのだ。新しい仲間を引連れて、部活の人も巻き込んで、徹底的に消すつもり、なのだ。
もちろん浸透するまではかなり時間が空く。浸透される前に自分の株を上げれば、少なくともなんとかなるかも、それだけを願って彼は好感度を必死に上げた
結果は、、、上手くいった。彼は自分の慣れない陽キャを演じて、自分の価値を示した。そのおかげもあって、彼は「いじめられてるけど悪いやつじゃない」を勝ち取ることが出来た
他人から接されること自体は少なくなってるものの、前より確実に生きやすい、これで俺の歯車は安全へと結ばれる。 はずだった
完全な盲点があった。
彼は部活で差別され、いじめられ、前より数段きつい状態で、
病んだ
安心して、心置きなくできる場所が、そうなるはずの場所が、最悪を最悪にしていた。やりたい事を真面目にやるだけで良いはずなのに、
そこでのいじめは、外で永遠と上達しにくい練習、、と言うより、誰かとやるべき課題から、省かれ続け、先生がそれを見て真面目にやってると思いこの人とやってと言う時もあった。先生からの人望はあったのかもしれない。
だが、奴らは違う。奴らは二三回やった後トイレと言い、彼は1人になり、永遠に孤独にサーブの練習をした。彼は1人であることに嫌気が差した。けどこれが現実なのだ、これが差別なのだ。何も、抗えないのだ。先輩からも軽蔑され、同級生からの味方なんて一人もいない。最悪極まりなかった。それについて裏に愚痴ってるとそれが独り言となり周りが言いつけ、罰を貰い悶え苦しむ。同じぐらいの実力の人と練習する時、1人が打つ玉を相手が指定された打ち方で狙い通り打ち返すというものがあった。彼は玉を出してやったら、相手は私目掛けて玉を打ち返した。ただでさえ体に傷があるのに、彼は醜く、ボコボコになっていった。
一時的なものなのですぐ戻るがそれは彼の相手だけでなく、その両隣からも玉が飛んで来た。3箇所から狙い撃ち。当然避けきれるわけもなく、誰が見ても差別、誰が見てもおかしい光景に、誰も口出ししなかった。先生もいなかったからだろう。何もかもが彼の心を砕いていった。彼の感情が薄まるばかりで、それは頭のおかしい記憶として、彼の頭の中にファイルされた。
彼は教室で新しい趣味を見つけることにした
何かないか、と思ったその時、彼の目にはピアノが見えた。大きな本格的なやつではないが、電気で音が鳴るものであった、当然動く。
彼は頭の中にあった記憶から曲を引っ張って、片腕だけでボーカルのみ再現した。二三回引くと彼はほぼ完璧にボーカルが弾けるようになった。彼は音楽自体嫌いではなかったため、彼は自分の思いをピアノにぶつけて、気分を晴らした。体を毟ることを我慢して、出来るだけ、そう、
彼は1年生を凌ぎきった。ついに1年生が終わり、あと半分ちょっとで部活も終わるのだ、
2年生 それは、波乱でしか無かった。全てが異例に働き、全てがおかしく空回った。
彼の心は既に朽ち果ててしまっていたが、ここで彼は新しい仲間を見つけることが出来た。それは、彼にとって生半可なものでは取れないとても大切な友だった。が、私は彼らのせいで更なるいじめに合った。そして、、しかし、、
彼の仲間も、仲間と思っていた人達も、彼を蝕んだ。 彼に救いはないのだ
最初は仲間作りから始めた。が、彼のレッテルだと誰も仲間にはならなかった。彼は仲間と思ってた奴らと、楽しく過ごそうとしたが、所詮彼は奴らの玩具としてしか扱われなかった。いや、少なくとも2年生の間はずっと、だ。3年生でようやく友と言えるようになった。時既に遅しとはこのことだ。彼は自身の病気のせいで奴らと打ち解けることは限りなく困難だったのだ。『誰とも交わらない、交わることができない。』そう思うのは怖かった。考えないようにした。でも、彼は、極小ではあったが、周りより気味悪がられた。玩具としていじられ続け、周りに被害が起こると、それをやめようとしない奴らに乗るしかないと思い、面白い奴を演じた結果、彼は本格的に酷いいじめにあった。彼は、その事を他人には言わなかった。何があっても自分の今起こってる最悪な状況を、他人に言おうとしなかった。他人に知られたくない、どうせ誰も味方しない。彼の気持ちはどうせ誰も何もしない。何もかも、消えてくれとしか思わなかった。先生を信用するのが普通だ。彼の支えになる彼女もそうした。大人に言ってどうにかなるかを試みることが非常に多かった。なのに、彼女より短くいじめられ、彼女より救われやすい立場にあった彼は、何故ここで誰にも事情を言わなかったのだろうか。
-時は始まりの日の年にまで遡る。
彼はいじめを受け始めて最初にしようとした
事は親には知られたくない。それ一心で先生
に相談し、何とかなることを試みた。
と、言うより先生の前でいじめがよく起こっ
ていたのだ。
彼は助けを求める事もした。
お願い
誰か
先生
その学校でいじめアンケートと言う物にも書
いた
何も、変わらなかった
その後親から聞いた話だと
「生徒間の問題は生徒間で終わる方が彼の為 になると思います。」
だそうだ。
ふざけるな
どうにもならないから他人に助けを求める
んだ。
大人も信用はほとんどできない
大人は、実力があるものしか見ないのだ
精神的な事に干渉はしないのだ
高望みはもう、しない-
彼は何があっても他人を信用しきることはしなくなり、全て自分で解決させなくてはいけない、そこまで考えるようになった。
大人は実力のみを望み、同級生は自分の本能のまま、面白いやつは仲間に、気持ち悪い奴は軽蔑する。
彼の被害は薄まることを知らなかった。少なくとも、彼が部活を引退するまでは、
彼は部活でひとつ上の学年が引退し、2年生と1年生だけになった。高学年という事もあり、年下とも仲良くなれる彼はおそらく楽しく出来る、はずだった。彼は年下にも軽蔑された。彼は反撃しなかった。どうせ変に改変され俺が一方的に悪くされる。暴言も吐かれ、どいつもこいつもクソガキしかいない、それだけなら、まだマシだった。今まで全て間接的だったものが、ついに暴力まで振るうようになった。他人で遊ばれ、何もかも気持ち悪くなるぐらい酷い差別だった。彼は反撃こそしなかったものの、誰とも楽しくできないことを悟った。誰も彼を差別の対象としか見なくなった。気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、その思いを弾けさせることこそしなかったものの、実生活で無感情を多用するようになり、思い出はほとんど残らなくなり始めた。
教室でも起こった。隠れた所で酷いことを多用するゴキブリみたいにゾンビのように湧いてくる奴らは、暴言、暴力、よくドラマとかである机に暴言も、実在しないと思っていた、があれほどではなかったが、机の左端に平仮名で、「しね」と、書かれていた。彼は最初、ついにここまで来たか。と思い、無視した。このままにしとこうと思った。何故か?簡単な話だ。「あまりにも薄情すぎて笑えるから。こんな空想が描いた絶対有り得ないクソみたいないじめが実在したと考えたら笑いしか出なかった。気分がいいはずがないが、彼はもう、、イカれてた。」
誰にも言わないことを徹底していた彼は今回も無視した。彼にとって、唯一計算外だった事は、彼のクラスでの評価は一般より少し低めまで底上げされていたことだ。それが、唯一の計算外だった。
彼を、味方する人がいた。
あまりの計算外に彼は泣き始めた。嬉しさと悲しさが入り交じった彼の涙には、支えとなる人は、今回異常に多かった、環境が彼を支えようとしていたのだ。それを自覚できた。奴らは見ていたのだろう、その様子を、気に食わなさすぎた。味方なんて居ないと思っていじめていたのに、逆に幸せになったようにも見えた、だから彼にそんな事をする人はいなくなった。
彼はそれでも、誰も信用しなかった。周りからあれだけ支えられたのに、信用しなかった。
答えは簡単だった。
体質いじりが終わらなかった。それだけでなく、距離感自体は変わってない。軽蔑されたら切り離されるレベルでしか、関わられなかった。
そして、その事はさすがに先生間では、問題視され彼を呼び、事情を聞いた。彼は心当たりが無いと、嘘をついた。全員で調べてるが全く分からないと、
生徒間では、この事から色々噂され、簡単にいじめっ子を特定していた。実際はほぼ全員だ。だが、彼はこう推理した「全員差別していたのだからいつ彼が口を割るか分からない。そうだ!同じクラスに彼をいじめてる奴らがいたな。それを回せば逃れられるぞ!」真実は分からない。その人達にしか分からない。彼は事実を知ることは出来ないだろう。ただ、可能性は高かった。
そして、これはすぐ広まり、いじめっ子に仕立て上げられた彼らは、、、置かれた状況で笑いいじめを続けた。
その日、彼は先生に呼ばれた
いじめっ子も呼び出され謝られた。
これでもうしないと約束したと先生は決めつけた
アホか?
いやアホだよな?
そんなんで消えるわけねぇだろ?
形だよ形
形式上せざるを得ないから見た目だけ変えてるだけ
意味もなく体をただただ動かしてるだけ、
なーんも変わらん
そして、表向き上の「芝居」は終わった。
バレっバレの棒読みでこの芝居は幕を閉じた、
終わるはずがない地獄のような日々、蹴られ殴られ暴言吐かれ差別され無視され、自分に意味を見いだせず孤独を感じ続けていた。だが、それ以上に周りが好ましかった。毎日、毎日、毎日、毎日、地獄の日々と友達と過ごす幸せな日々、、、、何も幸福に思えてなかった。彼は気づいてしまった。周りに合わせていただけだったのだ。
カ レ ハ ナ ニ モ カ ン ジ テ ナ カ ッ タ ノ ダ
彼はやっと、仲間の、いや絡んでくる人や彼を助ける人によって最終的には噂は消え、元通りになった。そう、何もかも消えてなくなった。それが喜ばしいことなのか、なんなのか、誰にもわからなかった。彼から見たらいじめの噂なんて永久放置で広まり続ければ良いと思ったのか、それとも、噂なんて秘匿されて消えるものでどうでもよかったのか、彼は意味を考えなかった。人はあてにならないと、予想する気にすらならなかったのかと、そう思えた。
彼の心に太陽などなかった。彼の仮面はどんな人をも仲間になれる世渡りの才能があったのか、それとも環境が、家族が、人がそうさせたのか、それとも、、もう1人の彼が、彼と入れ替わったのか、誰にもわからなかった。彼自身も、もう1人の彼も、
部活の後輩からは暴力、同級生からは暴言と迫害、上級生からは間接的暴力、全てにおいて毎日が地獄であり、授業中も差別、学校に居場所なんてない彼には、光なんてなかった、感情は冷えきってそのまま死を待つ、それだけしかない。と、思われた、
中学三年生、彼は周りからハズレクラス、余り物で組まれたクラス、最悪のクラスと呼ばれるクラスにぶち込まれた。
彼は抜け殻となったのにも関わらずその意味を理解し、一筋の極わずかな光を見ることが出来た、それは心を溶かす序章とも捕えられた。
彼は仲間を、これから1年耐えるのに十分の贈り物、いや仲間を、心から笑えるかもしれない仲間を貰い、彼は揺れた。その目の先にいたのは、かつて自分の罪悪感の象徴、黒歴史とも言える、今となっては彼の仲間がいた。
そう、小学校の時のいじめられていた彼女である。
彼は支えを見つけることができた。
2人
2年生の二学期の始業式、その日その人は隣のクラスに転校してきた。正直最初は興味はなかった。どんな人が来ようと感情など無かったのだから。ただ、その人はいじめられると知った瞬間彼と頭の中には、小学校の時の彼女の事を思い出した。 あの、地獄の体現のような、同じ過ちをしないように、罪悪感に、狩られることなんてないように。 などという感情は彼には湧かなかった。当たり前だ。彼は感情をほとんど感じることが出来ないのだから。
だが、、彼はそれでもそれを聞いた時、吐き気に襲われた。感情は感じられなくても彼は、過去すら忘れかけ始めていた彼は、強く何かを感じた。しかし、深くは知ろうとしなかった、彼にとっては気分が悪くなる事なのだ、そんなこと思い出しても何にもならない。だから知らなくていいと彼は踏んでいた。
その人が、中3になってから初めて会った
彼はある事に気が付かなかった。ただあるものといえば、これからは3人でいじめを受けるのだろうか、という心情だけだった。
彼は自分の持っている力を最大限発揮して、まずは彼女に「久しぶり」と話しかけた。彼女とは中学に入ってから一緒に遊んだりしなかったから、彼らはすぐに再会を喜んだ、いや、喜んだフリをした。お互いがお互いを弄り弄り返して仲良く振舞った。そして、彼はあの人にも話しかけた。それは、自主的に見えるが義務という方が合ってたのかもしない。彼はあまり人間関係を広く持たない方が良いと既に知っていた。が、これは見逃せないのか、はたまたなにかに突き動かされたのか、その人とも仲良くなった。彼は、3人になった。部活の時の差別はどうしようもなく1人で耐えた、が、もうあの永遠のように感じる地獄はほとんど無かった。1年生が入ったからだろうか、変なちょっかいはされなかった、彼は2年生が陽キャとして振る舞い他の学年より仲間も多く、楽しいと感じることが多い、その感情が微かに感じているはず、なのに彼が1番良いと思ったのは他でもない部活の少なく同じ立場の人が仲間になったという理由で3年生が悪くなかったと思うのだ、彼の感情は徐々に凍てついているというのに、
彼の心は最終的に元の2/3程の氷に覆われた、いや、むしろ1年で1/3溶かすことが出来た、と言うべきなのかもしれない。それほど彼の心は冷たかった。それほど彼女たちは大きかった。彼はまだ誰にも心を許すことはしない。彼は自分はこれからも信じないと予想した。
彼の病みを解く人はいるのかも分からない彼はいつ報われるのかも分からない彼がいちばん信頼している人ですら全てを委ねることもしない自分から求める事をほぼしない。だがそれでも彼の心は彼女達を見た時多少は浮くのだ。自分でもよく分からないが、それは他人を求める感情を持ち始めてるという事だと予想した。
案の定彼らは虐められ始めた。比較的3人の中で深く傷ついたのは彼女だろう、転校生はいじめられる要因にはなるのだが他人との人脈や性格がいじめられにくいのだ。だから例外として省かれはするけどそこまで直接的ないじめはされなかった。彼はもっと簡単だ。いじめられる性格していたしいじめるために生まれたという肉体しか持っていなかった。だが、彼はこの1~2年で会得した薄くなった感情に画面を上書きすることで偽りの感情を他人に見せ話術を使い前回同様「いじめられるけど悪くない奴」という立ち位置を獲得できた。完全に消えたというわけでこそなかったが比較的耐えられる程度にまで下げることが出来た。だが、彼女は確実に違った。性格にいじめられやすい上に顔が悪いというふざけた理論で彼女はいじめられていた。だがそれでも尚彼女は耐えたし全員不登校にならずに卒業した。理由は簡単、いじめが3等分に振り分ける形になったのだ。
ここまでは日常で起こるいじめに関して言った。だが、彼はいじめられにくい立ち位置のせいでかなり酷い事態が起こってしまった。それは誰が見ても異常だった。彼はそれに巻き込まれ、いや被害者となった。それはこれまでのいじめに比べればまだマシになるレベルだ。これから彼は「情報はいつどこからどう漏れるか分からない」という事を知るのだ。
彼は別クラスの暴れん坊の人と走る事になった。理由は出席番号である。だがそれでキツい妨害を受けた訳でもない。ただ、彼はそいつに最後の最後で彼を煽り後一歩のところでベスト記録を逃してしまった。彼は自業自得と思い「ドンマイ」と言ってその場を去った。その事に関して怒り休み時間に暴力を受けた。そんな事で怒るのかと正直なめていた。まぁ良いかと思い暴力ごと流していた。問題はこの後だ。彼は「形式上の友達」にあることを聞かれた。「あいつに呼ばれて何があったん?」彼は正直に「まぁ蹴られたよw」「それでどう思ったん?」「は?そんなこと聞いて、まぁ八つ当たりされてんなって」「へぇ、」その人にしか話さなかった。形式上でも友達は友達だ、変に隠すより言った方が信頼は得られると思っていたのだろう。その昼休みだ、「ヤツが奇妙なことを言ってた」彼は昼寝をしてた所、いや、眠りにつこうとしていた所に奴が来て彼に近くにあったペンで彼の顔を叩きながら「ほら、起きろ、起きろよ、さっさと起きろ」なんでいるんだよ別のクラスだぞと思って顔を上げた瞬間だ。
バキ
は?意味がわからない。なんなんだ?何が起こった?痛い、起きた瞬間だぞ?顔を上げた瞬間何された?痛みがどんどん上がってくる。なんだ?「八つ当たりだと?ふざけんな!お前が侮辱するから悪いんだろ?クソが」なんでその会話知ってんだよ。なんで、あいつ、か。てかあいつしか居ないな。形式上でも友達は友達と思ってた彼は間違ってたのか、どいつもこいつも他人しかいない、誰も信じれない。関係なんてクソ喰らえだ。どれもこれもゴミだ。頭おかしいんだ、あいつだけと思ってた自分が間違いだった。
それは彼が小学5年生の時、一番の黒歴史であり一番の絶望と因縁と会う。いや、会ってしまった。か、彼はそいつとは4年の付き合いになった。絶対と言っていいほど彼が間違えて縋った人、何度も蹴落とされた人、それでも信じ続けたのに報われなかった彼。平和ボケしてた?いや違う、彼は表向きにはそうしないと周りからいじめられるから仕方なくしているのだと思った。事実、彼と友達だといじめられる恐れはかなり高かった、彼はそれを分かっていたから仕方ないと思った。バレない所で仲良くするのだろうと思った。1年程度しか持たなかった。それでも彼は奴を中学の間も信じ続けた。待ち続けた。 来るはずがなかった。あれが素なのだ、ゴミなのだ、お前も切り捨てるべきだ そのはずなのに彼は奴を求めた。万が一、苦しんでいるのであれば俺がと思っていたのだろうか、そんなわけがないのに、むしろ切り捨てるべきなのに、なぜ彼は奴を求めたのだろう?訳が分からないだろう? 彼は過ちを繰り返す、後悔は無限にやってくるのにそこで求めなきゃ、もしかしたら、という事に気を配ったのだろう。意味が分かるはずがない。誰だって切り捨てる友達を唯一彼は、友達と思い、それにしか求めるものがないと思い、ずっとずっと求めた。事実、彼は中学生から放課後の遊び相手も居なければ、孤独の劣等感、そして親に隠す為の愛想笑い、感情を無理やり繕って出す渾身の笑顔、何もかもが絶望だった。そんな中、彼が「希望」と呼ぶ為のものを作ろうとして何がダメだ?彼が「悪夢」と分かっていても0.01%を信じ続けることの何が悪い?絶対に有り得ない事を有り得ると思いたいから信じる事が、悪いわけがない、
来る訳が無い
信じる理由は要らない
それが心を体から離すとしても?
信じるしかない
辛さは日に日に大きくなるぞ
でも他を求めて不幸になるのはやだ
なら親を信じろ
1番知られたくない
もう逃げろよ
バレるからやだ
先生は?
助ける訳が無い
それに、そもそも迷惑をかけたくない
なら壊れるまで頑張れ
うん、そうする
バカ、壊れるな。冗談に決まってるだろ!
なんで冗談なんか言うの?
.....手遅れ、かよ
? 何が?
そんな中学1年生の冬から、「裏」は強く発言し、表の世界にも強く出現するようになった
目が覚めればそこは保健室、あの後何があった?そうだ、叩かれたんだ。いや、殴られたんだ。頭がボーッとしたが叩かれてからの事はすぐ思い出せた。ただ、もう思い出すのも嫌だ。何が嫌かって叩かれた痛みよりそれを簡単に勝る嫌悪で気持ち悪くなるのが嫌だ。感情の上限が足りない、もっと深く、深く、誰にも分からないようなところにまでしなくては。でなければ、理想の人間には、、
理想の人、人によって捉えられることは違うだろう、運命の人、完璧な人、欠点が全て別の意味で良くなるという事、様々である。彼の思想はその中では完璧が1番近かった。彼の理想の人は、人に嫌悪を与えず誰とでも仲良くなる人、争いとは無縁の人、そんな人を彼は「理想」と捉えていた。そして彼はもちろんそんな人が現実にいるのはほぼ不可能だと知っている。では何故理想の人としていつまでも思い描いてたのか、それはこれは「彼がなりたい理想」なのである。「こんな人と一緒になりたいという理想では無い」彼は自分がなるために努力をした、必死の思いでやった、が、いじめが飛び交う彼の環境とそもそもの無理難題を考えるとそれは永遠とも呼べる道のりであった。彼はそんな中必死に頑張ったが、嫌悪は絶えることを知らない、どこまで行っても彼は他人を嫌悪した、しざる負えなかった、そんな辛さもあって彼は理想になる事は有り得ないし出来なかった。それでも、彼は目指した。
そんな人を恨んだり嫌ったりしながらもどうでもいいですぐ全てを片付けられる程度の感情しか湧かない彼だったが、彼はこの3年生でどうでもいいで済ませないぐらいの「嫉妬」を感じたのもこの時なのだ、 その子は性格は明るく、誰にでも、嫌われてる人でも平等に明るく接し、成績優秀で他人に嫌われるような陰口等は絶対にしない彼の理想に完璧に合う人だった。そんな人に嫉妬した。理由は簡単。4年弱ずっとなろうとしてた完璧の理想にちょうど重なる人が現れて負けた気がした。俺もすぐなる、と思いながら嫉妬して生きたが、その嫉妬がさらに邪魔をして彼は理想になる事は無くなった、彼は悔しい、彼は悲しい、彼は羨む、彼は嫌われ者から普通の人になりたい、孤独が嫌だ、どんな人でも仲良くなりたい、。誰もいない。辛い、みんなと仲良くなれないつらさで、いっぱいだ。
さぁ、この地獄のような日々も長くは無かった、これまでの4年が長すぎただけだ、3人居れば耐えられる、そう、耐えられるのだ。だから、もう、気づけば卒業だ、何故だ?あれだけ長かったゴミカスの4分の1がこれまでの日々?そんなわけが無いだろ?それだけ楽しかったと思いながらも苦しみながら卒業した。 黒く、凍った思いはとどまりつづけた。でも、終わったのだ、これでついに解放なのだ、失った友はかなり大きかったが、これで解ほ
ポタ
あれ?
ポタポタ
終わって嬉しいのか、そうだよな。嬉し涙だよな。
ポタポタポタ
『別れるって、離れるって、友達が消えてくのって、いやだな。もう会えなのかもな』
ポタポタポタポタ
違う、そんなんじゃない、あいつらともこれから会えるだろ?いつかちゃんと会える、、会いたい、
何だこの気持ちは
なぜだこの気持ちは
また友達が消えてくのか
裏だけだ、真の意味で運命共同体なのは
高校生
「友達なんかいらない、作る必要すらない、どうせこの体のせいで省かれる、終わってる何もかも死んでる、行きたいとかいう感情は湧かないやる気も起きない、」
「まぁそう言うな。こっちでも何かいい感じの出会い、あるかもしれないだろ?」
「それはそうだけどさぁ、こんな体イカれてて心にお前を潜んでる奴、てかお前じゃなくてもいいや、多重人格者な奴いいと思うか?」
「でも居るのといないととでは天と地ほどの差があるから作っとけ」
「お前何様のつもりだよw」
彼は永遠に一緒のヤツとも仲良くなり、楽しく暮らしながら1人という名の2人でこれからも暮らす、そう思った
「なにしてんの?」
「、、、裏、お前?」
「◼️◼️じゃねぇのか?」
「僕は僕さ」
「面倒くさくなってきた。誰だこいつは、てか裏自体俺の妄想とかイマジナリーフレンドとかその類じゃないのかよ、それでもいいと思ってこれからも過ごそうとしたのに、2人ぐらいか1番丁度いいのに、なんだコイツは。マジでなんなんだ。これからこいつも一緒に居るのか?終わってる終わってる。三重人格とかマジでシャレにならん。」
「同感」
「新入りなのに酷い言われようだ」
彼はリアルでは暗い人だが裏と話す時はかなり明るかった、なのに、
「こいつにも信頼しろ?無理無理」
「元はと言えばな?君があんなに精神的に病む行動ばかりしなければ全て解決だったんだよ?なのにそれを承知の上で動
くとか、もう一人出来てもおかしくないよ」
「なんなんだよ本当に、この体どうなってくんだよ」
「、、、流し流されろ!」
「うぉいマジそれ言ってる?」
頭が痛いしうるさすぎる、こんな中普通に生活できる人なんているのだろうか
この年、何もかもが変わりすぎてる、正直すごい程変わってる。
1つ目、3人目。マジでなんだこいつ、頭が追いつかない、今となってはイマジナリーフレンドという結果の方が絶対落ち着いた。2人が楽だったから。でももうひとり来たらそれは俺が全く望んでない、つまり多重人格はガチ、本当に死ぬ
2つ目、虐められない。なんでみんな虐めないんだ?嬉しすぎるんだが、この体ってすぐ敵対される身体じゃなかったっけ?本当に快適すぎる、でも他人恐怖症(それ人間不信な)だから余り変わらないような気もする
3つ目、ネットへGO。おそらく1番嬉しいし1番変わった。後の大事件を加味してもこれは本当に良かった。嬉しすぎる。
「マージーで得られる経験多すぎる。最っ高」
「これまでの事を加味しても?」
「前言撤回」
「撤回するなよ」
撤回するしかないだろうさすがに酷い人生だったのだから、それでもこれらの変化は彼の心を一気に変えた。
1年生は早かった。2年生が本番と言わんばかりの化け物体験だ。
とはいえ、一年生でも十分やってる事は凄い、ただ、いじめも無くただただクラスで1人孤独に2人を表に出さないようにしながら適当に持ち物で遊んでただけなのだから。本当に何も無い。
2年生、彼の2年生は友達が出来たところから始まった。いつの間にかできてた。それも一年生の時の人じゃない。最初は信頼してなかった、当たり前だ。これだけのつらさを抱えて他人を信用しろとは無理な話だし、彼にとって「友達」とは「裏切られても仕方ないもの」という認識だった。だから極力自分からはあまり求めないようにしていた。そんな中彼はただひとつ、「希望を持った関係」があった。彼はそれを疑わない、それを求めながらも「縁がないだろうな」と思いながら毎日を過ごしていた。留年しないように最低限の勉強と最大限の周りのケアで動いた。彼はネットで同族の人とよく知り合うのだ、だから彼がケアする事は少なくなかった。
そんな彼が「希望を持った関係」を育む事が出来た。彼はクリスマスに差し掛かったタイミングでネットの女性から、告白された。
歳は1つ下、性格は全然大丈夫なタイプ、彼は性格を1番に見てたから性格は本当に大事なのだ。ネットの関係というところを除いて普通の人はそこを重要視して止めるだろう、彼は普通の人ではなかった。彼は2人にも相談した。2人は断固拒否。イカれてると、それが彼を動かした、彼は「普通を嫌っていた」。
付き合い初めて楽しく動いた。何もかも嬉しかった。その関係に縋ってその関係を深めることに幸福を得ながら毎日を過ごす、完璧で最強な関係、共依存だったし十分 なはずだった
1ヶ月で彼女が少し冷めたのかあまり絡んでこなくなった。まぁさすがにそりゃそうか、と思いながらも楽しく、嬉しく、ただ苦しみが少しある程度で大丈夫なのだ。そこから破綻しかけてたのだろう、彼はヤンデレ気質なところがあったのか、彼はどんどん愛が深まり、彼女はいつも通りで停滞してた。
彼は苦しい、苦しい、彼女は何も悪くないが彼は高ぶる愛が自分を締め付ける、苦しくなる、吐き気が出てくる程に、
彼は自分から別れた。別れを告げ関わらなくなった。ずっとそれに依存すればよかったと思う物は、違っていた、彼は縋りすぎた、そう思った。あんな事になるなら、もう、いらない。けど、一緒にいる間は、すごく気持ちよくて、すごく楽しくて、すごく嬉しかった。それが心残りなのだ。
また割れた
「で、今この小説を書いてると。重すぎるだろ何度読み返しても」
「そんなこと言うな、滅哀が可哀想だよ。表利」
「うるっせぇ!お前とか何もしてないだろ透滅!毎日分析、動いてるだけじゃねぇか!」
「まぁまぁ、ここは2人とも落ち着いて、今この会話、滅哀さんが書いてますよ。」
「は?それマジかよ黒愛!」
「本当ですよ。」
「ほんとだ、書いてるよ、表利」
うるせぇ、本当にうるさい、今もこれ見られてるのが普通に気分悪い、まぁいいけど、これが楽しいんだが、3人もいらない絶対。
1人目順を追って説明しよう。まず彼女と別れた頃から新たな感情が来た、それに加えてこの際ということでお互いに名前をつけることにした。1人ずつ、元裏、1番付き合いが長いのが表利。表裏じゃない。こいつ言ってることが的を得ることが多いし客観的意見よく言う、だから表をつけたくて裏をつけたくなかったから代わりに利を入れた。なぜこの字にしたかは覚えてない。
2人目透滅、2人目に来たやつ。元の名前は陰キャとして接してたから影薄そうだけど縁の下の力持ちというか、いつの間にかいていつの間にか消えるから影が薄そうでカッコイイ名前、だから透滅
3人目黒愛、こいつは振られた時の記憶があるから1番簡単につけた。黒い愛を好み、それを超える黒い愛で包む、共依存の擬名化みたいな名前だ
ラストがこの僕。滅哀、意味だけ言おう、この物語の主人公なのだからどういう人なのか言う必要は無いだろうし、意味は全ての関係はすぐに滅し残るのは哀しみだけ、それがこの名前だ。これからも辛さしかないのかもしれない、それでも生きてく、生きるしかないのだ、それが人生なのだから。
お疲れ様でした。胃薬いりますか?それともブロックしますか?なんでも良いです本当に、辛いでしょうし僕も読んでて辛かった。本当やばいあの物語。なんなんだ。本当はもっと掘り返して描きたかったんだはよ、本当は、でも長いし落ち込むしこれぐらいがちょうどよかったと思うんですよ!本当に、共感してくれる人いたら来てください僕が治すんで。期待はあまりできませんがダメ元でいいんで




