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シャボン玉の少女と妖精の森  作者: よいずみ よもり
4/20

その4 出発の準備(Part. S)

妖精観の違い―…。

完全に想定してなかった!!

あの淑女なワープ屋さんの言葉が正しかったわ!!


目の前にいるしゃべるイヌウサギを見て痛感する。

でもハーミアさんは“妖精っぽい妖精も少ないけれどいる”とは言ってくれていたから、ここへ来たことは完全に徒労というわけでもなさそうだった。


「スズちゃん、どうします―?」


不安そうな声のサピアに微笑んでみせれば、彼女もぎゅっと両手をこわばらせながらも微笑んでくれる。

こんな可憐な姿を見せられちゃうと、保護者パワーっていうのかな、逆に勇気が湧いてくる。


「大丈夫!せっかくここまで来たんだし、森を探索してみようよ(^^♪」

「そうですね…。でもまずは、宿から探しませんか?」

「確かに―!!」


シャムのナイスなフォローを受けて、ハーミアさんに村の宿の位置を聞く。すると森の入り口の傍に“橋の隣亭”なる宿が存在していることを教わった。


「それじゃあハーミアさん、またね。色々教えてくれてありがとう(’▽’*)♪」

「はい、スズランさん、グッドラックです(*’▽’)b」


挨拶をして外に出れば、一面の雪化粧。

これは来る前に防寒の話を聞いておいてよかった。

とはいえ薄着でいられるのは、あたしとサピアちゃんの魔法のおかげ。


あたし達は周囲を透明なシャボン玉の膜で覆い、温かな空気に包まれながら宿に向かった。

宿のおばちゃんにも思ったより薄着だとびっくりされたけど、雪国出身くらいに言っておく。ばちっとウインクしてみせれば、シャムやサピアは笑ってくれた。


さあ拠点もできたし、明日からは妖精の森探索へ出発だ!



その4 終

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