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シャボン玉の少女と妖精の森  作者: よいずみ よもり
19/20

その19 妖精の森の村支部にて(Part. H)

スズちゃん達が妖精の園へ旅立ってから数日が経った。

この日はいつもの女子会の日である。


エーレンツァ支部長とオリヅル先輩とお茶とお菓子を囲んで色々雑談に花を咲かせて、

隣ではもう正体のバレたライ君が、居心地悪そうに居眠りしている。


「この村から帰ってきた冒険者がさ、森で変な果物を拾ったって言っていたんだよ。」

「なにそれ~!おいしいなら食べてみたい~♪」

「えっ(*’▽’;)!?」


その場所って、まさか…;

まあ、冒険者さん達も沢山森に入っているから、果物は拾うこともあるとは思うけど…。

あの転送陣の存在がバレないか、ちょっとひやひやしちゃうよね。


でも、あの後もう一度ライ君とあの場所に行ってみたけれど、私達が偽装した打ち捨てられた古い転送陣っぽい形跡以外は特になにもなくなっていたんだよね。


ポケット先生に聞いてみると、あの場所には“招かれざる者は入ることができない、非常に高度な力が働いている”のだとか。

それならば、たとえ果樹園に冒険者が偶然迷い込んだって大丈夫だろう。


「それじゃあ今度森に入ったら、探してみましょうか?」

「ぜひおねがいね~。」

「アタシにも特上のを頼んだよ!」

「は~い(*’▽’)♪」


ある雪解け頃の昼下がり。

遠く万年雪の山の麓の洞穴で、ゆきうさぎと大蛇が仲良く眠る、そんな妖精の森に隣接した村のワープ屋の戸が開かれる。


そこには自分でご飯をとりに来るようになった腹ペコな元担任の先生の姿。

なんだか竜の仔を拾ったとか何とか言っている様子。


まあ、これで先輩の不在も少しは軽減されるかな?

明るい兆しのみえる午後だった。




その19 終

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