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シャボン玉の少女と妖精の森  作者: よいずみ よもり
17/20

その17 果樹園(Part. H)

お昼ご飯をとり終えると、私達はドリアード君を交えて歓談しながら果樹園を目指した。

その場所は、ピクニックをした場所からはそれほど離れていないところで、

森の中ではお日様が良く当たる良い場所だった。


「これって何て果物なの(*’▽’)?」

「えっとね、それはブドウモモ。」

「「「ブドウモモッ―!?」」」


ブドウやモモがこの季節にあること自体変だけど、大きな1粒のブドウみたいな形をしていることにびっくりしてしまう。

でももしこれが、モモみたいなブドウの味がするなら…!


許可をもらって口に入れると、瑞々しいまさにブドウとモモのジュースのような味がした。

なんておいしいんだろう!!


「ん~っ(>▽<)!!」

「あははっ!喜んでもらえて何よりだよ~♪みんなも好きに食べてね!」

「あ・・・ほんとだ、これ、おいしいです♪」

「これは何でしょう…ナシみたいな香りがしますね…!」

「やった~!じゃあ私はこれっ!」


妖精の園の妖精さんたちは皆果物が大好きなようで、けっこうむしゃむしゃ食べている。

無心にほおばるスズちゃんも併せて、皆可愛いなあ。


果物狩りをしながら歩いていくと、大きな一本の古木に行き着いた。


「この辺りでどうかな?」

「うん…うん…あ、多分ワープ地点としてはすごく良い感じだと思うよ(*’▽’)!」


周囲に空間の歪みも少なくて、強い他の転送術式の影響もない。

着地に失敗してもふかふかの土の上だし、陣の利用以外での往来も多くなさそうだ。

転送陣を設置する要領で周囲の確認をすると、スズちゃん達に感謝された。


「どうする?形も普通の転送陣みたいにしておく?」

「そうね、偽装の意味でもお願いできるかしら?」

「わかった~(*’▽’)!」


転移先の座標等は、スズちゃんがもっていた宝物に刻まれていたみたいで、それを囲んで、サピアちゃんとスズちゃんが手を繋いで祈れば、びっくりすることに、転送術に近い魔力を感じる、ワープ地点が出来上がっていた。


私はそれを、ライ君と一緒に打ち捨てられた転送陣っぽく装った。

先生、こういうことは悪いことじゃないですよね?

途中でこっそりそう聞けば、ワシもよくやったもんよ、とにっかり笑顔が返ってきた。




その17 終

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