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終天の刻まで  作者: 琴
1/2

殺人

『ーーーおぉ、またお前さんか。こちらは天国じゃぞ。

お前さんはいけないことをしたから地獄へ行くと決まっておる。こっちにはまだ来れないの。』




変な夢を見た。

杖を持った(じじい)が天国やら地獄やら言ってた。いけないこと……っていったらもちろん俺には心当たりがある。

俺は一週間前、家に来た広告屋が面倒でつい刺し殺してしまった。

ちゃんと死体を処理したのに警察が嗅ぎつけて俺の家までやってきた。

居留守を使ったが家に入ってきたので今はなんとか逃げて逃亡の身だ。

最近こういう犯罪などがひたすら増え続ける一方だ。ニュースは犯罪のことしか流れてないから面白い番組はない。

俺は表向きは指名手配されているがこんなたった人一人殺したくらいで警察10人とかが張り込んでいるわけはない。いても2人くらい。だから普通に買い物に行けるからいい世の中になったもんだ。

いつもどおりの生活をしていたら突然また警察が乗り込んできた。

前と違う家だったがすぐに特定された。

前は一戸建てで外から出れたが今回は特定されるとは思っていなく、20階に住んでいた。

「伊賀ぁ!今度こそは逃げれないぞ、出てこい!!」

あ、言い忘れてたな俺は伊賀遼哉(りょうや)というまぁそこらへんのおじさんだ。

っとこんな話をしてる場合じゃねぇ、どうやって逃げよう…


「カチャッ」


俺が今一番聞きたくない音が聞こえた。そしてドコドコと家の中に上がる音が聞こえる。

部屋には押入れとトイレしか隠れる場所がない。つまり、完全なる詰みなのだ。

警察が俺の目の前にやってきて拳銃を構えた。

「止まれ!!撃つぞ!」

「やっべ!」

警告してすぐに止まらなかったなのかパンパンと撃ってきた。

見事に全部外れて俺は急いでベランダに出た。

「どうするどうする」

そう迷ったときに隣の住民の女がヘッドホンをして洗濯物を干していた。

これを使うしかないと幅1mくらいあるところを跳び、その女の首を締める。

「おい!止まれ!」

「ッ!やめたまえ!」

女は余程苦しいのかもがき苦しんでいる。

「この女を死なせたくなかったんなら拳銃をこっちに投げろ!」

警察が躊躇っていたから俺は手の力を強くした。

「分かった!拳銃を渡すからその人を放してやってくれ。」

3人のうち1人がそう言うとその1人が拳銃をこっちに投げてきた。俺はうまい具合にその拳銃を受け取ると女を放し、頭に拳銃を突きつけた。

「おい、殺されたくなかったんなら早く拳銃渡せよ。」

「はっ早く渡してください!」

「…………」

拳銃を投げた警察は他2人に必死に説得していたが

他2人の警察は何か考えていたのか何も答えなかった。

「これじゃあ何も埒があかねぇな」

いくら待っても拳銃を投げないことと時間が掛かり過ぎたら増援が来る恐れがあるので拳銃を投げない警察2人のうち頑固そうな方に銃口を向け


「パァァン」


街中に乾いた銃声が鳴り響き屋根にいた鳥が飛び立った。

漫画みたいに頭には当たらなかった。というか狙っていない。

俺は脳を撃ったあとそのまますぐ倒れるのが本当に好きじゃない。心臓を撃ったら意識があるまま苦しんで死んでもらえる。ただ、意識があるから最後の力で俺を撃たないかが心配だったが横の警察を見てバタッと倒れた。

「……おい、おい……!おびしまぁぁ!! 」

拳銃を渡さなかった片方の警察がその帯島とやらの警察に飛びかかった。

拳銃を渡した警察はこっちを見て

「…何故殺した?」

「何故帯島を!」

拳銃を渡さなかった警察がこっちを見てそう言い持っていた拳銃を俺に向けた。

そして1ミリの迷いもなく指にかけてあった引き金をひかれた。

俺は自分で言うのも変だがこの世のものとは思えないほどの動きをして自分の手で握っていた女性を身代わりにした。

「……クソッ」





その直後俺は2人の警察の頭を目がけて

拳銃で2発撃った。

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